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ヴァンフォーレ甲府のように8 【J特】

2012-07-13 00:06:17 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 J2甲府は、岡山がJリーグに昇格するまでは一つのモデル・目標であり、当ブログでもよく紹介していました。SUGIさんに、無料で選手の整髪をするスポンサーがある甲府の話をして、現在まで長くSUGIさんにはファジの多くの選手がお世話になっています。まさに地方クラブのお手本、プロヴィンチャだと思います。いつものようにいろいろとJクラブの公式HPを観ていたら、甲府さんに「ホームタウンレポート」というページを見つけ、見入ってしまいました。さすがです。以下、抜粋して紹介。
   
表紙:
 「山梨の皆様と共に・・・」の文字が光っています。まさに県民クラブを名乗れるセリフ。
P1: Jクラブのある喜び・・・
  海野社長(尊敬している経営者の一人です)の挨拶。概要と年表があります。概要には「資本金」と「株主」という情報開示では当たり前の情報が当然のごとく、載っています。中には公表したくてもできないクラブもあるんでしょうねぇ。
P2: すべては、山梨の皆さま(ホームタウン)と共に。 
 「ここ山梨県全市町村が、ホームタウンです!」の言葉が光っています。県地図に市町村ごとに出身選手を掲載し、「県内出身者を応援しよう!」「試合会場では、毎試合全市町村旗を掲揚しています」の文言も。
P3: ホームサンクスデー
 第1節から第33節まですべてのホーム試合に、「サンクスデー」を開催しています。詳しくチェックしたところ、全部ではなかったですが、ほとんどの市町村をカバーしています。中には複数にしたり、工夫が見られます。
 エスコートキッズ、フェアプレイフラッグ、ボールパーソン、伝統芸能披露、特産品贈呈、PRブース出展など、担当行政で試合時に多くのサポートを実施されています。
P4: 地域イベント
 1/16から12/25まで、選手・マスコット・スタッフの参加活動の一覧表が載っています。「選手トークショー」や「選手リフティング大会」「選手と一緒に田植え体験」「選手ふれあいイベント」「セブンイレブン・選手インターンシップ」等の活動に目が行きました。
P5-6: 地域交流活動
 当ブログの以前の記事でも紹介した「ヴァンタス実育山梨」の紹介です。巡回教室、介護予防運動、食育運動、ヴァンくん体操、お絵かきコンテストの紹介。
 他に選手による活動として、小児科病棟訪問、支援学校訪問、社会福祉施設訪問、ふれあいサッカー教室がいいですね。支援学校訪問は、交流会の一部を選手自身が企画・運営し、老人福祉施設訪問は、新入団選手の研修の一環として実施しており、素晴らしいの一言です。
 また、「試合観戦動機がクラブが地域に貢献しているからという理由が5年連続1位」という文言もあります。他のクラブでもJリーグの観戦調査で〇〇部分が全クラブで1位という表現を目にしましたが、他にもそういう現象が見られるため、どうもJリーグ独特の戦略のようですね。こういう部門ではうちのクラブJリーグ№1だから応援しようという風に。いろいろと「こういう部門」というのを聞きましたが、「Jリーグらしさ」という事での理想は甲府さんのような部門ではないかと思います。
P7-8: スタジアムにしかない感動
 ヴァンフォーレパーク、マスコットショー、キッズチャレンジマッチ、キャンペーン活動への協力、選手会シートを紹介しています。中でも選手会シートがいいですね。ホーム全試合の指定席を購入し、地元の児童養護施設や福祉施設の子ども達を招待しているとか。「チャリティー」」や「福祉」という言葉が全く出てこないクラブもある中、甲府さんの活動は立派です。
 また、サポスタの事も紹介されていますが、精神疾患を有する、知的障害を持った人に社会参加の機会として、前日準備をサポートしてもらっているそうです。「効率」を考える人にはできない事でしょう。
 「東日本大震災被災地支援活動報告」もしっかりレポされています。主な活動として・・・
①3/19:チャリティーイベント ②3/31: 〃  ③4/23:チャリティーTシャツ販売 ④チャリティーイベント  
その他、街頭・練習場・ホームゲーム募金活動、スポンサーや自治体との被災地イベントなどとして、キチンと募金総額の報告があります。募金活動を「したら、ファン・サポーター向けに時々は報告するのが当たり前。そういう点では甲府さんはちゃんとされていると思います。
P9: 環境活動「エコスタジアム」プロジェクト
 クラブとNPO法人ふう、県内支援企業が協力して「エコスタジアムプロジェクト」を2004年から実施。紙コップをやめて、すべてリユースカップを導入。デポジット方式や一部リユース食器を導入されています。2010年から全面リユース食器を導入し、ゴミの更なる減量化を目指しておられます。太陽光発電、リユース・リユースカップ食器回収、カーボンオフセット対象試合などもありました。
 スタグルの価値を上げたいなら、こういう面も当然導入できていないと。まあ、スタグルは、味とボリューム、そして値段のバランスが優れていて初めて褒められるのでしょう。
P10: JFAキッズプログラム
 L&Gハッピーサッカー、キッズサッカーフェスティバル、親子スポーツの学び舎、キッズ巡回サッカー教室を紹介。
P11: アカデミー活動
 U-8、U-9、U-10、U-11年代を対象にサッカー大会を実施。ヴァンくんCUPとして5月から12月の間で1回ずつ開催。
P12-13: 業務提携 地元大学との業務提携
 山梨大学、山梨学院大学と、スポーツ振興や地域貢献を図る業務提携を実施。また、アカデミーの所属人数も情報公開されています。U-18は33名、U-15は54名、U-12は29名で合計277名を数えます。

 以上です。とても付加価値の高い内容です。当ブログでいろいろと論じますが、イメージに近いクラブです。「プロヴィンチャ」と呼べる存在ではないでしょうか。山梨県民は幸せですね、これくらい地域・社会貢献しているクラブがあるので。人口も少ない県なのに、うらやましい。
 こういう報告書を手渡せば、スポンサー獲得も進むでしょう。普段何をしているのかわからない、情報開示をやろうとしないクラブがあれば、それはもったいない事です。また、2010年版など、その前のレポートも読んでみたいと思います。
J2甲府公式HP「ホームタウン」ページ:http://www.ventforet.co.jp/about/hometown/
ヴァンフォーレ甲府公式HP:http://www.ventforet.co.jp/
J2甲府関連⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120422
 〃      ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090129
 〃      ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090126
 〃      ⑦:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090125
 〃      ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070630
 〃      ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070328
 〃      ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070113
 〃      ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061122
 〃      ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060830
 〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060819

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