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研修会・勉強会10

2013-10-28 00:03:17 | スポーツ文化・その他

 研修会(講演会)レポです。
 昨日、岡山県総合福祉会館で開催された、岡山発国際貢献推進協議会主催の、元日本代表・北澤豪氏の講演会に参加してきました。OSS委員会からも篤氏と西氏が参加されました。会場を見渡すと、顔見知りのサポーターさんや、天皇杯のボランティアでご一緒した県サッカー協会の指導者さんの顔があちこちに見られ、fajino12氏をお見かけしました。(さすが、ブログでしっかりレポされています) もう少し、会場が埋まったらなぁという人数でしたが、それでも会場である1階大ホールには大勢の参加者が詰め掛けました。
   
 ご本人の写真の掲載について、ちょっと窓口で尋ねたところ、副参事さんから「我々も写真を撮る。本人の写真については県公式HPにアップするからそれを使用したらどうか」という話をいただき、そうする事にしました。今掲載されている本人の写真はすべて主催者に了解済みです。
 司会の紹介の後に北澤氏登場。普通に拍手で迎えましたが、何とステージ中央のまん前に来られて、トークスタートです。本当にもう数歩でステージから落ちるよという立ち位置でした。最初から盛り上げ方が上手いなぁ、場慣れしているなぁというところから入りました。
 受身ではなく、一緒にこの講演会を盛り上げるべき、参加者皆さんの気持ちも高めましょうという話から、拍手のリスタート。そして起立して、気持ちを高めるために、拍手しながら何か30秒間叫びましょうという事で、なぜか近くから「ナビスコ優勝!」という声が聞こえていたそうです(笑)。
   
 北澤氏は前日にブラジルから30時間以上かけて帰国したという事で、客席へ「ブラジルといえば」と振られ、「ワールドカップ」と言葉が出たところで、今回のブラジル出張についての話になる。まずはスタジアム。本番が来年に迫って来ているのに、全然進んでいないが、現地の関係者は問題ないと言い続けていると。他に、ブラジル出張のメイン目的として「環境」「治安」「防災」の話。ブラジルはかつては多くの日本人が移民で訪れたが、野菜の作り方、加工法、料理法まで指導してきたのは日本人。現在では「アサイー」がその対象となっている事。また、各スタジアム周辺ではデモが起こっているが、現在交番づくりが日本人主導で進められている事。防災面では、郊外から都市部への移住過多の状態のため、環境的に安全が保障されない土地に住まないよう国の指導があるとか。北澤氏は20以上の国を訪問しているそうですが、気持ちの部分を伝えて、どれだけ友達を作れるかにこだわっておられるそうです。
   
 面白かったのが、日本代表の歴代チームの論評ですね。トルシエジャパンでは、試合に出られなくても腐らない選手として、中山・中澤両選手が選ばれた事。ジーコジャパンではレギュラー組とサブ組に完全に分裂してしまっていて、実はチーム崩壊の状態だった事。その中でも唯一試合に出場していない遠藤選手だけがきちんとマスコミ対応していた。あれがあるから最多キャップ数を記録できたという事。北澤氏は微妙な感情を持つ(笑)という岡田監督も常に「ベスト4」といい続けたから、ベスト16を達成できた事で、目標設定が大事な点、単純なルールをひたすら続ける事に我慢できる人が日本代表に入れる選手だと言われました。
 次に各選手の話。現代表ではまず本田選手や香川選手の話。特に香川選手の人間力に感動したと。あの人間力があるから今の栄光があるのだと。この日、一番心に響いた話は、現在栄光を手にしている選手は、積極的に社会貢献活動ができる選手ばかりという話。サッカーだけではダメ。いかに社会、世間を見られるかだと思うと。このブログで反対論としてよく出てくる「サッカーだけやっていればいい」という価値観は、ここでも吹き飛びました。
            
 その後、ステージに参加者が3人登壇し、「大事にする」気持ちをボールを使って表現するという課題で、それぞれがポーズを取る。大事にするというのは、サッカー用語に「リスペクト」という言葉が該当。その流れで、栄光の読売ヴェルディ(ヴェルディ川崎)の同僚の話。ラモス氏はとにかく怖かった。パスでも30cmずれたら叱られたが、そういうリスペクトを身につけたから自分は成長できたと。柱谷主将。とにかく主将にふさわしい言動、行動を伴っていて、今も深く尊敬していると。カズ選手は昨年にFリーグにチャレンジしたが、自分の部分はなく、ただ日本にとってのサッカーの広がりのために引き受けたのだと。武田氏は、女友達も多かったが、男友達も多く、まさにつながり役として抜群だった。今のようにバラエティ番組に出演できるのもすごいと。日本は外国と比べて称賛できる場が少ないと思うと。フィードバックして称賛する場がもっともっと必要。本人に自信を与えるためにも誉める部分が大切と。
 
 この辺りで1時間15分でしたが、まだ2割しか用意している話をしていないと。この後はACL決勝が開催される試合会場に向かわれるとか。最後に質疑応答がありました。フランスW杯でメンバー外になった時の気持ちを聞かれ、自分はいいがカズ選手をはずしたのは理解できないと。監督になりたい気持ちを聞かれ、ビジョンは持っているが、アジアのサッカーの底上げで指導者派遣事業を今はがんばっていると。
 当初は演題どおり、国際ボランティアとか貢献活動っぽいサッカーの部分が少ない話になるのかと予想していましたが、実際は参加者の期待どおりサッカー満載の楽しい講演会となりました。北澤氏は、この後にACL決勝に向かうと言っておられましたが、確かに黄色いウルトラスの時に観ていた画面に北澤氏が登場していたのを思い出しました。という事は、そのまま岡山空港に直行して韓国に入るのかと後で予想しました。本当にお忙しい方である事がよくわかりました。また、北澤氏の講演会聴きたいですね。

 話は変わり、今日はいろいろと試合があり、朝から晩までサッカー三昧でした。北へ南へ、本当に忙しい1日でした。その模様は明日。

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