片岡礼子 日記帳

女優:片岡礼子本人が送る日記。

『続く細胞…』

2009年07月21日 | movie
脳の大脳辺縁系にある
海馬という所が、
記憶に関する細胞らしい。

その細胞までもが
古いものから
新しいものに入れ代わってゆくのだとしたら


記憶って、何だろう?


近ごろの携帯などに入っている、
メモリーのようなものを想像してしまう。


映画「 haert 」
というのを随分前に観たけれど、

母が子供を想う気持ちの方が強く描かれており、
今思い出すと
かなり怖い映画だった気がするが、

観た当時は
一人の人間の、決して埋まる事の無い喪失感を描いた、
悲しい映画として心に残った。


それも心臓の移植をきっかけに
もとの身体での記憶にまつわる、
新しい持ち主の悩める映画であった。


映画『アイズ』は、その本人の体験そのものを、こちらが体感すると錯覚するかのごとく
よく出来てるだけに

さらに見たけれど。

やはり恐くて
ひとりでは挫折…。
観れておりませんが…

観ないままでは、
気がすまない何がが
もやもや残っています。
さっきの記憶の話…
メモリーチップそのものが体内で再生され、
入れ代わってゆくのだとしたら、

人間の身体…。

不思議なことですね。

記憶って
電気信号のようなもので新たな細胞に移していくのかな…?


シトシトと降る雨のなかで、
雨音からの信号の優しさに眠り誘う夜明け…。

出来れば
今日も素敵な記憶を残したいな…。

なんて想ったりして。