片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

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日本の起業家精神の展望(1)

2009年11月18日 | Weblog
友人の文書支援コンサルタントの丸山さんが、GEW主催の日本の起業家精神の展望を受講してきてレポートをくれた。許可を得て転載する。

■基調演説
 『 Entrepreneur=Change Agent 』黒川清
     *黒川氏は,ドクター。東大教授を経て,政策研究大学院大学教授。
      アメリカでの研究生活が長く,独特のキャラクター。

 変革者とは,進取の気性に溢れる人のことで,
  できないことより,できると考える人のこと。

 ここ100年で世界は変わった。
 1870年に電報がで来た。それがいまや携帯である。
 ライト兄弟が1900年に入って,1905年だったか,飛行機を飛ばした。
  その10年後には戦争もあって,飛行機が飛び交った。

 100年前先進国でも平均年齢が40~45歳だった。
 現在80歳になっている。
  人口も,紀元0年のころは世界に2億といわれる。1500年でも5億程度。
  それが1900年に16億になった。
 2008年現在67億だから,人間が増えすぎた。

 人間が増えすぎたことに加えて,情報も増えすぎた。
 もはやインターナショナルではない。グローバル,ボーダレスになった。

 まだアメリカが強いのは当たり前で,
  中国の経済力(GDP)はアメリカの8分の1,インドは16分の1だ。

 日本も強いところで戦えるはずだ。
  携帯電話は,ノキアが40%,サムスンが15~6%,LGが12~13%
  モトローラ10%,ソニーエリクソン8%,その他に本の残りをあわせても3%。

 しかし,内部部品の60%は日本製である。
 日本の強さと弱さを考えるべきである。

 とんこつラーメンの「味せん」という九州のラーメン屋は,
  そこに来た中国人女性に任せたところ,中国に店舗が200店舗になった。
 海外進出をして300店舗になった。
  そのうち200が中国,上海80店,北京40店ある。

 日本人は,ここまでおいしいモノを作ってきた,
  次にやることは,もっとおいしいモノをと努力する。
 拡げることを忘れている。

 ホンダも,中国で二輪車は,「ヒーロー」と組んだ。
  だから,面が広がった。

 面を広げることは,日本は不得意で,それが弱さだ。

 何かをやろうとするとき,一人で戦ってきていない。
  イノベーションに大切なのは,現場に行ってみることで,
  経験してみないと分からないことがよくある。
 MITでは,学部学生に現場を実践体験させるプログラムがある。

 いかに自分の得意技を生かすか,それを考える必要がある。
 できない理由が先に来てはだめで,
  ダメだったとき,一歩引いてみてみると,いろいろ方法があるはずだ。

 痛い目にあわないと,何かができない。
 世界で自分の考えを展開させることが必要だ。
  ジョブズの演説がスタンフォードであった。
  それを聞いてほしい。

 皆さんには,ぜひ「やってみよう」ということを言いたい。

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3 コメント

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紹介ありがとうございます (黒川です)
2009-11-24 00:53:56
私の講演のご紹介ありがとう。技術者、科学者はえてして前へ、前へとばかりを考えるのです。これは普通です。でも、横へどんどん広げる視点は大事です。相手に合わせる(あじせんとか)、相手の必要にあわせる(ホンダとか)、必要を掘りおこす(Wiiとか)、これはビジネスの基本と思いますが。世界は広いですし。
恐れ入ります (片貝孝夫)
2009-11-27 06:31:10
丸山レポートをご覧いただき光栄です。
人間は痛い目に遭わないと何かできないとおっしゃってますが、ほんとうにそうだと思います。
しかし、それでは人類がおしまいになってしまう時代になりました。
人間には、論理で予測する力が備わったのですから、すでに起こった未来を知り、未然にブレーキをかけることができるはずだと思うのですが。
間に合いますでしょうか。
ご本人登場に驚きました。 (まるやま)
2009-11-27 07:16:19
黒川先生,すばらしいお話をありがとうございました。「日本人は,ここまでおいしいモノを作ってきた,次にやることは,もっとおいしいモノをと努力する」というご指摘は,自分を省みても身にしみて感じることでした。「面を広げること」が欠けていることを痛感しております。壇上を右へ左へ歩きながら力強くお話をなさる様子が印象的でした。もっとお話を…という方には,黒川清著『イノベーション思考法』(PHP新書)があります。ご紹介させていただきます。

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