今ニューヨークでは、オタク旋風が巻き起こっている。
まずは日本協会(ジャパニーズソサエティ)にて、4月から7月までの3ヵ月間、アーティスト・村上隆による監修で、ビデオゲーム、漫画、アニメなど日本のサブカルチャーを紹介する「リトルボーイ展」が開催されているのだが、これ別名「おタク展」とよばれていて、結構な話題になっている。
これに加え、今月3日から1ヵ月間、近代美術館(MOMA)にて、宮崎駿と高畑勲の作品や、「アルプスの少女ハイジ」などの、アニメ映画が上演しはじめた。ちなみにMOMAでこんな大掛かりな日本のアニメが上映されるのは、これが初めてのことなんだとか。
そこで私も実際、88年の作品「火垂るの墓」を観てきました!
会場は、満員御礼。
客の雰囲気は、いわゆるオタクというよりは、ごくふつうの大人な感じ。
ストーリーは、奇しくも第二次戦時を日本側から捉えたもので、アメリカ人に囲まれて観るのがなんか不思議な感じだった。
観ながら涙が止まらなかった私だが、周りも涙している人が結構いたのにびっくり!
しかも、こっちの人って、映画のエンドロールってほとんど観ないんだけど、
この映画に限っては、4分の1ほどの人が、エンドロール(しかも理解できないだろう日本語のね)迄もじっと見つめていたのにはビックリしました。
紀伊国屋書店にある「Manga」コーナーには、ティーンがたむろし、夜な夜な開催される新作ゲームショーも大盛況。
(※Mangaに関しては、今朝のyahooニュースでも話題に上がっていました)
日本のオタクとは多少意味合いが違って、こちらでは「オタク=クール!」てな感じで、捉えられているようです。
ちなみにオタクを意味する英語は、Nerd(ナード)。
Geekとかsnobとか言ういい方もあるけど、バカにした意味合いが強いので、他人に言うことはお勧めしません。
Mangaは英語として既に一般化しているけど、Otakuって言葉としてはまだ浸透してないようです。
でも「Yahoo!」でOtakuを検索したら、出てくるわ、出てくるわ。
きっと、SushiとかTsunamiみたいに、標準英語になる日も近いと思います。
英語でも、The squeaky wheel gets the oil.という、目立つものが注目を浴びるという表現もあるぐらいですし。
やっぱ、日本とアメリカって、「逆さ」が成り立つモノが多いと思いました。
>日本とアメリカって、「逆さ」が成り立つモノが多いと思いました。
確かに、そうですよね!
ここでの生活が長くなればなるほど、日本に帰ったときのギャップとか大きくなりそうで怖い!