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参加することに意義がある

2021-09-11 12:00:13 | 21期生のブログリレー
稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。森さんがパラリンピックについて書いてくれたので、私も少しだけ。
パラリンピックは、1964年に次いで、東京で2度目の開催と聞いたものの、1964年のパラリンピックは申し訳なくも私の記憶には残っておらず。同年開催のオリンピックのほうは「覚えている」と口では言ってますが、実際に覚えているのは「開催されたということ」ぐらい。
にもかかわらず、その時に頻繁に使われたフレーズ「オリンピックは参加することに意義がある」が記憶に残っています。
このフレーズは、1908年に開かれた前回のロンドン・オリンピックで、近代オリンピックの父、クーベルタンIOC会長が使った、L’important, c’est de participer(クーベルタンさんはフランス人。英語には、The importance of these Orympiads is not so much to win ,as to take partと訳されています)というフレーズの和訳です。このフレーズは、ある競技の勝敗を巡る英米間の争いに対してなされた、米国聖公会の首座主教エチュルバート・タルボット司教の発言「the Games themselves are better than the race and the prize」を下敷きにクーベルタンさんが作り出したものだそうです。
participerの定番訳語は確かに「参加する」ですが、日本語で参加の辞書的語義は今ある活動の仲間に加わること。一方、フランス語のparticiper の語義は「ある部分を分けもつこと」。フランス語には日本語よりも主体的なニュアンスが多く含まれているようです。これら関連情報も含めて和訳してみると、「勝敗だけじゃない。大切なのは、競技の中で己の役割を果たすことであろう。」あたりが近いのではないでしょうか。
ビジネスにあてはめると、利益もさることながら、プロセスやそこから得られる喜びも大切、ということでしょう。
結果に重きを置き過ぎると企業運営は続かなくなりがちですね。
そういえば、古代オリンピックが続けられなくなった契機は、勝利に対する報奨額が高騰し不正が横行したからだとか。
コメント (3)
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