お婆ちゃんの 作った煮物は 美味しい、と言った おはなしを よく聞きます。
それは味付けは もちろんでしょうが、料理もなれてきますと 長年の経験で 作って置いて それを温めなおしてた方が おいしいと言う事を 知っているのだと思います。
煮物というのは 一度 冷ますことにより 味が中にしみるのです。
たとえば おでんの だいこんを一時間 煮つづけたものと 20分 煮て一度 火をとめて また温めなおしたものでは はるかに後者の方が 味がしみています、切ってみると 色の変わり方が ぜんぜん違うのを わかっていただけると思います。
このように 煮物とは 作ったものをすぐに食べるより 一度冷まして 食べると よく味の浸みた おいしい煮物をたのしむことができます。
より よく浸みさせるポイントがひとつ あります、 冷ますとき なるべくゆっくりと温度を下げる事 (40~60度の時に一番味が浸みます)、 コンロの上にそのまま置いておく 新聞紙でつつんでおく など工夫してください。
あと ひとつ気になる事があるんですが、 料理番組などでよく 一度 煮こぼしてと 言っていますが (中には 煮こぼさないといけない物も有ります。里芋や竹の子など) 、 野菜を煮た お湯の中には おいしさが たくさん入っています。 ですから そのまま水を捨てずに調味した方が だんぜん美味しくなる物がたくさん有ります。けんちん汁などは、代表的なものだと思います。 また「肉じゃが」などは じゃが芋・人参・玉ねぎを入れ、上から砂糖・しょうゆ・みりんをかけ入れて蓋をして10分ほどに煮ると水分がたっぷり出てきます。このあと肉を入れて もう一度煮て仕上げると、まったく違つた味わいのある 肉じゃがの出来上がりです。
(料理番組を見ていると 間違ったことがよくあり、あまり美味しい物はできないと思う このごろ・・?)
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