雑感2011~軽井沢高校校長室から

校長の視点で書いた折々の感想や校内外へ寄稿した文章を掲載します。ご愛読ください。

 1月23日(月) 寒の内 33

2012年01月23日 | エッセイ

 先週の土曜日、1月21日は、二十四節気の一つ「大寒」でした。
 「小寒」(または「寒の入り」)から「立春」までを「寒」あるいは「寒の内」と言います。
 「寒の内」は一年で一番寒い時期です。
 その中でも最も寒い、「寒の内」の真ん中の日を「大寒」と呼んでいます。

 昔の人は大したものだなあと思うのは、確かに毎年この時期が一年で一番寒くなります。
 雪に関しても、先週の木曜日に「今年は雪が少ないですね」などと話していたら、「言霊」が現れたのでしょうか、翌日から週末にかけて毎日雪が降り、ちゃんと「帳尻」を合わせてきました。

 写真は今日の軽高の正門付近を校長室から撮影したものです。
 ここ数日ですっかり景色が変わりました。
 雪が降るといつも朝早くから職員・生徒がたくさん出て雪かきをしてくれます。
 金曜日も、朝は、数多く用意してある雪かきを全部使ってたくさんの人が雪をかいてくれましたし、その後降り続いた雪も放課後にかいてくれた人たちがいたそうです(私は昼前から出張でした)。

 二十四節気というのは、1年を24等分してそれぞれにその時期を表す名称を付したものですが、これが実によくできています。
 365日÷24=15.2・・・、小寒から大寒までおよそ15日、大寒から立春までおよそ15日、従って、「寒」はおよそ30日間ということになります。 
 この「寒」の間に出す葉書が「寒中見舞い」というわけです。

 この週末は、群馬県伊香保町で冬のインターハイが行われ、軽高からアイスホッケー部とスケート部が出場しました。
 アイスホッケー部は、今年の北海道大会を制した、優勝候補筆頭の白樺学園を相手に先制点を挙げ、第1ピリオドから第2ピリオドの途中まで1対2、第2ピリオド後半に3点を取られたものの、第3ピリオドは再び2対3と大健闘、最終的には、3対8で敗れましたが、粘り強いすばらしい試合をしてくれたそうです。
 今日登校してきた部員たちも、満足そうな清々しい表情をしていました。
 くじ運もありますが、国体が楽しみです。
 スケート部3年生の金沢さんは、500mと1000mに出場、雪が降るコンディションの中、500mでは自己ベストを更新、1000mでは並走したランキング上位の選手に競り勝つ健闘ぶりだったそうです。

 また、オーストリア・インスブルックで行われた第1回ユースオリンピック・カーリング競技に出場した、3年生の堀篭君を含む日本代表チームですが、予選リーグを見事に突破し、準々決勝に進出しました。
 準々決勝では残念ながらスイスに1点差で敗れ、準決勝進出とメダル獲得はなりませんでしたが、このスイスが準決勝以降、圧倒的なスコアで勝ち上がり、金メダルを獲得したようですので、日本チームは実質的な銀メダルということでいいのではないか、と勝手に思っています。

 長野県や日本を代表して大会に出場した本校生徒ですが、それぞれがすばらしい活躍をしてくれました。
 実に嬉しいことです。

 ところで、先週から生徒の防寒具の規則が変更になり、生徒会役員の諸君が、生徒会や生徒指導の先生と一緒に、正規の服装の着用を校門を入ったところで呼びかけてくれています。

 また、今日の6時間目は、2年国際文化科の「国際コミュニケーション」の授業で「リーディング・コンテスト」が行われ、私も審査委員として参加しました。
 発音やアクセントがしっかりしている生徒、表情豊かな生徒、大きな声で聴衆に訴える生徒、流れるように英語を話す生徒、アイコンタクトをしっかり取っている生徒・・・、それぞれが選んだ内容豊かな題材をしっかり読み込み、それぞれのよさを十分に発揮したパフォーマンスをしてくれました。
 実にすばらしいコンテストになりました。
 審査をしていて楽しい時間でした。 

 部活動でも生徒会活動でも授業でも、生徒たちがしっかりと準備して、それをしっかりと「発表」する取組が続いています。
 いいぞ、いいぞ、それそれ、その調子、と思っています。