(2)
書作品です。
長い説明文もあるので、分けました。
「飛翔」
平成5年に家族が増えました。
セキセイインコです。
6月にオスのピット、11月に来たお嫁さんはキュー。
ふたりはとってもかわいくて、なかよしでした。
家の中を自由に楽しそうに飛び回っていました。
でも2年後の11月、ピットが外に飛んで行ってしまい、
そのショックからか、キューは飛べなくなりました。
生死もわからないピットが、元気で大空を…!
飛べなくなってしまったキューちゃんが再び…!
と、祈りを込めて書きました。
「ふるさと」
「ふるさと」
このことばを書いてみたいと
数年間あたためていました。
2012年の夏のある日のこと、
ふっと、今日なら書けると思い、
自宅の四畳半の部屋で、
ぶっつけ本番で書きました。
「体力」
2008年9月26日、「カルガモ書作展」でのパフォーマンスで「愛」を書いたのを最後に、体調も手の具合も悪くなり書作が叶わなくなりました。
それから3年以上過ぎた2012年の1月のことです。以前、地元の小学校に勤めておられた先生から、電話をいただきました。
私は当時、地元の小学校に招かれて、生徒たちの前で、お話と実際に大きな筆を持って書くパフォーマンスをさせてもらったことがありました。
電話の向こうで先生がおっしゃるには、
「あの時の生徒の目が忘れられない。是非こちらの赴任校でも、生徒の前で書いてもらえないか?」とのことでした。
当然、書けなくなっていた私はお断りしたのですが、先生のご熱意とうれしい依頼に心動かされて、
「実は3年以上書けません。でも、せっかくそこまでおっしゃってくださるのですから、ひょっとしたら書けるのかもしれません。ですから結果は書けても書けなくても、とにかく書作の準備をして、生徒さんの前に立って、ありのままの私を見てもらう…ということでよかったら、お受けします」
と申し上げて、結局、2月10日にそちらの小学校に行くことになりました。
前の晩、何を書こうか…と思って、浮かんだのが「気力」「体力」でした。
そして当日、まず挑戦したのが「体力」です。
「体」の字は楷書だと100%書けないと思ったので、わずかでも書ける可能性のある草書(くずしたり点画を省略した書体)にしようと最初から決めていました。
「気力」と「体力」というけれど、気力は自分次第、体力は神様次第、と思いました。ですから、3年半ぶりの書作を「体力」にしました。まず、神様から「体力」をいただけるかどうか、でした。
結果、神様のおかげで「体力」が書けました!
そして、会場の生徒さんたちのおかげで「気力」も書けました!
帰るとき、先生がこっそり、遠慮気味に、
「大事な作品だと思いますが、なんとかどちらか一枚いただけませんか?」
と言われまして…、「気力」を置いてきました。
それは、「気力」は楷書で小学生に読める字で、きれいに書けたから、です。
そして何より、「体力」を持ち帰ったのは、『奇跡の復帰・第一作』だったから、です。
持ち帰った「体力」は、乾くように部屋に広げて寝ました。
朝起きて見た時、「力」という字に、まさに力をもらいました。
本当に、そこからモリモリと「力」が溢れ出しているように感じました。
「道」
「道」の言葉は私が決めましたが、当時(平成5~7年)は書道を教わっていましたので、
文字の形は先生が参考のお手本を書いて下さいました。
実際にはお手本通りにはいかず、20枚30枚と書き、ようやく出来た作品です。
初めて応募した「第13回東京都障害者総合美術展」で、最優秀賞を戴きました。
その表彰式では、高円宮両殿下の真ん中でテープカットも出来た、
ありがたい記念の作品です。
「飛」
2014年2月のソチ・オリンピック銀メダリスト、
レジェンド葛西紀明選手のラージヒルジャンプ。
あのイメージそのまま、書にしました。
「いい加減」
一生懸命生きたら、あとは肩の力を抜いて、
いい加減に生きましょう!
きっと自分が一番、
案外、周囲にも
楽かもしれません。
「舞」
ソチ・オリンピックのフィギュアスケート。
浅田真央さんのショートとフリーの演技。
あの感動を書にしました。