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カルガモ母さんこと 川上美也子のコラム http://karugamo.org/

ヨーロッパ記(3)…2007/11記

2008-09-17 10:20:23 | Weblog
9日 アントニー市の障ガイ児施設にて交流

 宿泊先の出張所では、朝づとめに続いて、所長夫妻と朝食をご一緒出来た。焼きたてのフランスパン(これがまた、とっても美味しい!)とコーヒー、無塩バターと各種ジャム、フルーツヨーグルトをいただきながら会話が弾む。私も話したが、主に、所長の永尾先生のお話、そして所長とうみさんとの会話を聞くのが楽しみだった。うみさんの質問や展開は興味深く、所長の答えや見解は一つ一つがとても勉強になった。
 この朝の話題は、日本の文化。たとえば日本の相撲を見て、あちらでは、「何やってるんだろう、さっさと取り組めばいいのに」と言うらしい。確かにそうだ、取り組みはアッという間に終わったりするのに、それまでがやたら長い。大笑いだった。日本は儀式を重んじる。剣道しかり、茶道しかり。私は、うーーん、なるほど…、いわゆる道(ドウ)か…と思った。そして、ふと、天理教はなんで、「お道(みち)」と言うんだろう。おやさまがおっしゃったのだろうか…と疑問に思った。質問したかった、が、もうヨーグルトも食べ終わって、食事の終わりだったので、あきらめた。たぶん、おふでさきかなあ。「この道は…」とか、道はたくさん出てくるしなあ、トホホやっぱり情けないことに、よくわからない。でも、なんか、「道」「みち」「日本の文化」「天理教」には、深~い繋がりがありそう…。

 この日はアントニー市の障ガイ児施設への訪問と交流が予定されていた。私の役割は、子どもたちや職員の皆さんの前でのパフォーマンスだった。
 私は、「みち」と「道」を書いた。今朝の所長のお話からいただいた。
 大勢の子どもたちが先生の指示で、私の回りを囲んで座っていた。長い下敷きに置いた全紙に先ず「みち」と書いた。彼らが子どもだから、ひらがな、を選んだわけではない。子ども、という意識は私にはなかった。ただ朝食時の話題が心に留まって、「みち」と「道」を書こうとひらめいただけのことだった。
 この時のパフォーマンスが動画で残っている。いつものように筆に墨液をたっぷり含ませたあと、筆をまっすぐ上げて、ツーッ、ボトボトと落ちる墨液を、私はわざわざ自分が動いて、子どもたち全員に見てもらっている。
 2枚目を書くとき、紙を縦に並べてもらって、同じように書こうとして、ふと気がついている。私の後ろに座っている子どもたちは、また私のお尻しか見えない。私はさっと方向を変えて、大小4個の文鎮の位置もみんな替えて、「道」を書いた。ほとんど一瞬のひらめきでやっていることだ。我ながら、よかったなぁと思う。いつものパフォーマンスなら見ている人が自由に動いて見れる。でも今日は、発達障ガイの子どもたちが先生に指示された位置で、実に行儀よくジーッと見てくれていたのだ。
 私に、そんな気の利いた配慮が出来るわけがない。とっさだもの。
 おやさまだと思う。文字の選択もきっと…。最良だったのかもしれない。



 パフォーマンス後は、予定通りワークショップに移った。スペース海の方々の到着が遅れたので、うみさん一人で新聞紙を使ったカブト作りを教え、長谷川、青木、深野、佐々木の面々が、初めて書道をする子どもたちのサポートに急遽おおわらわ。会場はたちまち笑顔と歓声で溢れた。私は持ち込んだ座椅子に凭れて、全体の様子を楽しく眺めていた。子どもたちが入れ替わりに私のところまでやってきては、自分で折ったカブトを得意げにかぶったり、書を見せてくれたりした。
やがて、スペース海の皆さんが到着。先生が増えて、ますます賑やかで和やかな交流会になった。職員の方々も、笑顔で、あるいは真剣に筆を持って、漢字を書いておられた。



 その後、手作りのクッキーと飲み物を全員でいただいた後、施設の中を見学させていただいた。
子どもたちは帰宅時間となり、見学を終えた私たちは、職員の方々と記念写真におさまり、3台の車に分乗して出張所に戻った。

 この日の夕食は近くのスーパーで食材を調達して、手作り食事会と決まった。
 明日は早くからドイツに移動して、夕方は講演とパフォーマンスの予定。
 私は夕食の席には同席しないで、自室のベッドに寝転んで勝手させてもらった。
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