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橘湾岸103km~78歳完踏!

2018年11月04日 07時06分57秒 | 日記

 11月3日「橘湾岸スーパーマラニック103km」に参加した。

 今回はⅠさんと一緒に参加。Ⅰさんとは10数年「萩往還マラニック250km」などウルトラマラニックを走った仲。御年78歳。

最近、ウルトラマラニック大会で顔をあわせることがなかったので、挨拶代わりに、「関門時間が長くてゆっくり走れるウルトラマラニック大会がありますが参加してみませんか」と声をかけてみた。 断られるだろうと思ったら、「制限時間が長いなら出てみましょう」と意外にも意欲満々・・・ということで5年ぶりの橘湾岸参加となった

 「橘湾岸103km」は、眉山ロード越え、雲仙温泉越えと超ハードなコース。阿蘇カルデラ100kmが累積高度が1641mに対して、橘湾岸100kmは1825mとカルデラよりきついコース。橘湾岸はカルデラより2時間は余計にかかるといわれている。 そんなコースに誘うのはおかしいと思われるかもしれないが、Ⅰさんにとってはコースのアップダウンより問題なのは「制限時間」。

 大抵の100km大会は制限時間は13時間半~14時間。多くの年配ランナーはこの制限時間ではゴールはきびしい。それに対して、橘湾岸103kmは、80歳以上、70歳以上、リタイヤ回数で、制限時間が変えてある。

 最も早いスタートは午後9時で80歳以上の方、午後10時は70歳以上・・以後1時間ごとに6つのスタートがある。最も遅いスタートは午前2時で、これはサブ10するような選手用。

 Ⅰさんは78歳、午後10時スタートになった。これなら完踏の可能性は十分ある。各スタート時間の選手数は右表のごとく。

午後10時10名でスタート。この中でⅠさんが最高年齢。今日は足の調子がいまいちとのことで、サポーターをして真っ暗な中、ヘッドライトをつけ、バッグを背負って出走・・・完踏してくださいとエールを送った。

 私は午前1時にスタート。私とは3時間の差があるので、中間地点島原城(58km)までには遭遇することはないと思っていたが、なんと46kmあたりでⅠさんに追いついた。時間をみるとかなり遅い。

 最終関門は96.7kmの午後4時10分だが、このペースだとギリギリに到着するぐらい。それに後半はすごい上り坂が20kmほどある。「おそらく途中の関門にひっかかってしまうな」と思ったが、「大丈夫、まだ間に合いますよ」と言って別れた。

午後3時、私はゴールした。控室の一角にてれっとの人が集まっており、そこでⅠさんのゴールをみんなと待った。

●午後4時10分 : 最終関門時間になった。何の連絡もない。Ⅰさんはどうしているのだろうか?途中の関門でアウトになり、車で搬送されている途中ではないかと、悪い方にばかり考える。

●午後4時13分 : ボラの方から「最終ランナーが最終関門を通過しました。最終ランナーはⅠさんです」という情報が入った。控室にいた一同大歓声。私は目頭が熱くなった、よかった。なんと、関門手前ではダッシュして、ギリギリで関門を通過したとのこと、すごい気力。

ところが、この直後、Ⅰさんから電話がかかった。

 「今、関門を通過しました。しかし、脚が動かず走れない。ゴールまでかなりかかりそうです。私を待っていたらフェリーの最終便に間に合わないと思うから、先に帰ってください」と、「何言ってるんですか!Ⅰさんのゴール見ずに帰れませんよ。フェリーでなくとも高速道路でも帰れますから心配ないですよ。ゴールで待ってますから、とにかくゴールをめざしてください」と返事。

●午後5時半 : Ⅰさんを除きすべてのランナーはゴールした。ゴールでボランティアの方々と一緒にⅠさんのゴールを待った。空はしだいに暗くなり、冷え込んできた。これ以上遅くなるとライトが必要になるが、Ⅰさんはライトを携帯していない。ライトを渡しに行こうかとも考えた。

●午後5時40分 : 100m先にランナーらしき人影が見えた。周りにいた人達が「来た!」と騒ぎ出した。しだいにはっきり姿が見えるようになり、Ⅰさんであることを確認できた。薄暗くなった中、やや体が傾いていたが、足取りはしっかりしている。

●午後5時43分:ゴール!周囲にいた人達から大歓声、万歳のエール、涙が出た。大会会長からも「Ⅰさん、おつかれさまでした。見事なゴールです。すべての関門をちゃんと通過されました。正式なゴールです」と祝辞をいただいた。

 しかし、ゆっくり感動に浸っている場合ではない。フェリーの時間にギリギリで間に合いそうなので、Ⅰさんには悪いが、入浴は車内で体を拭いてもらい、雲仙温泉越えで島原外港へ直行。これまた、ぎりぎりで最終便のフェリーに乗ることができた。

今日はⅠさんのための日のようでした。お別れに「来年はどうされますか」と聞くと・・・「どうしましょうかね」と・・

★橘湾岸103km完踏アルバム

http://www.ultramaranic.sakura.ne.jp/xa18tatibana.html

 

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