とりあえず読もうとする書籍もなく、ぶらりと書店に入って書棚をくまなく眺める・・・そんな時間に至福を覚えます。
丹念に眺めるうちに「おっ、これは!!」と手に取りパラパラとページをめくって意にかなう内容の書籍が見つかったときの嬉しさは各別です。図書館を訪れるときにも同じような気持ちになるのです。
先日もそんな思いで入った書店で「見残しの塔――周防国五重塔縁起」という文庫本が目に留まりました。帯に<NHKラジオ深夜便・アエラ「現代の肖像」で話題沸騰!>とあります。
作者は久木綾子(ひさぎあやこ)
なんと生まれが1919年(大正8年)の現在93歳の老婦人です。
若いころ同人誌に参加していましたが、主婦になって筆を絶ち、71歳のときに発起し文学に戻ったようです。
この作品を書くために「取材14年、執筆4年」を要し、初めて文芸誌に発表されたのが2004年、85歳の高年齢の時です。単行本になったのが2008年ですから、なんと89歳のデビューということになります。
内容は室町時代の中期、周防の国山口に大内氏が「瑠璃光寺五重塔」を建立したそのいきさつを小説にしたものです。
日向の国、椎葉村に住む平家の落ち武者の末裔の若者と、若狭の国に生まれ育った新田義貞の末裔の娘が、偶然の積み重ねで「瑠璃光寺五重塔」の建立にかかわるという、数奇な運命を描いたものです。
――ちなみに、瑠璃光寺五重塔は1442年に建立され、屋外にある五重塔としては10番目に古く、京都の醍醐寺・奈良の法隆寺のものとならび、日本三名塔の一つに数えられている――
作者はこの作品の後、「禊の塔 羽黒山五重塔仄聞」を世に出しています。さらに次作も発表真近かとか・・・・
先に、直木賞作家「葉室 麟」の遅まきの作家デビューのことを書きましたが、なんとそれよりもさらに高齢でデビューする人が多く居られることに驚き、感激するところです。
爪の垢を煎じて飲んでも、どうなるわけでもない凡人の私たち・・・せめてこの老作家の意気込みを念頭に日々を過ごしたいと思う雪解けの日々なのです。
目が疲れちゃって.....
読みだすととまらないから (笑)
プーさん、ついこの間まで「猛烈な読書量」だったのに・・・
お互いに「目の使い過ぎ」だったかな?
パソコンによっても変化しますもんね。
私はゲームが一番目が疲れます。
たぶん凝視してるんでしょうね。
このテンプレ、自分ではけっこう気に入ってるもんですから。 特に色合いが好みなんです。
なんせ性格が地味ななもんですから・・・・(笑)
でも豪雨のなかの「瑠璃光寺」もよろしかったのでは・・・
一度は訪れてみたいのですが(憧)
本屋さんに、ゆっくり行きたい!と思うのですが時間だけが過ぎていきます。(苦笑)
それにしても、ご高齢で凄いですね!驚きです。
なにかお忙しいようですね。 あまり根をつめずに少しのんびりとされたらいかがでしょう?
と言っても、たいさんの性分はいyつでも「前のめり」でしょうから・・・・・・ご自愛ください
カレンダー下にあるので、ご利用くださいませね。
いえいえ、シックでお洒落なテンプレですよ。
落ち着きます。
拡大鏡使わなくたって良いようです。
ここは、しばらくこのテンプレで行きますのでよろしくお願いします。ご意見ございましたらお聞かせください。
見習いたくともむりかもしれませんが、目標にしたい人です。
久木さんと傾向や年齢がちがっても、春庭先生のパワフルさ、探究心の旺盛さ、博識にはただただ「ため息」をつくのみです。