今年も残すところあと一日となりました。
自然災害が多く、掛け声の割には庶民への恩恵が薄い経済の仕組みです。
世界の力関係も複雑に変化し、いたるところで紛争が起きています。人類が醜い争いをしている間に「手が付けられないほど凶暴な細菌」が牙を剥いてきます。
未曾有の災害となった「東北大震災」は3年半も経ったいまも傷跡が癒えないままです。
ことさら「原発事故」による被害は広範囲で深刻なものがあります。それでもこの国の為政者は「原発は必要」と再稼働を早めようとしています。
つい先ごろの総選挙で、この国の人々は現政権に大量の議席を与えました。
「経済優先」の言葉に飛びつき、人々が戦後かろうじて守ってきた「たくさんの大切ななにか」を失おうとしています。
大げさな感想ですが、こんにちのこの国のありようは、第一次大戦後にヒトラーの台頭を許したドイツのそれと似ているように思われてなりません。
後世の歴史家が、いまのこの国のありさまと行方を、どんな言葉で表現するものかと案じられるのですが・・・そんな思いが杞憂に終わって欲しいものと、ぼんやり考えている年末のひと時ではあります。
願うのは、新しい年での「平凡で平穏な暮らし」以外にありません。