第五代ローマ皇帝ネロ(紀元37年~68年)の2番目の妻だった「ポッパエア・サビナ」が、ことさら美白化粧に専念して以来、世のすべての女性の普遍的な願望となりました。<o:p></o:p>
いつのころから言われ始めたのか、この国のことわざにも『色の白いは七難隠す』と言って、色白の女性の褒め言葉として使われています。<o:p></o:p>
「失われた20年」の不景気時期にも、コマーシャル業界を牽引していたのは化粧品会社でした。
「美しくなりたい」願望は解らんではありませんが、<o:p></o:p>
化粧品に頼るだけの、己の足元も見つめなおすことも必要かと思ったりします・・・・<o:p></o:p>
化粧品会社の大手「カ〇ボウ」が独自に開発し、世に送り出した「美白化粧品」のかずかずを使用すると、肌に「白斑」症状が出るというとんでもないことになりました。
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7月4日、会社側の謝罪記者会見で、対象商品の総出荷数436万個の回収と、被害者への補償を申し出ました。<o:p></o:p>
7月19日現在の「白斑症状に関する申し出数」は6808人とのことです。<o:p></o:p>
この被害者数字は、海外の使用者も含めて今後果てしなく増えて行くことでしょう。
つい最近明るみに出たのは、この「白斑症状」被害情報は、昨年の秋に「カ〇ボウ」に伝えられていたとの話です。
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だとすれば、かってこの国が何度も経験した「薬害被害」や「廃棄物・廃水公害」の悲惨な結果に、これっぽっちも学んでいないことになります。<o:p></o:p>
当該会社の「臭いものに蓋」的体質と、所轄官庁の怠慢ぶりは、もはやこの国の「お家芸」となっています。<o:p></o:p>
産業や経済のグローバル化を声高に唱える割に、企業や役所の「国民を守ろうとする矜持」は、世界に向かって高めようとするどころか「ガラパゴス化」しながら、委縮の一途をたどっているようで、残念に思えるのです。<o:p></o:p>
と同時に消費者側も、
「七難隠せず、七転八倒」しない方法もお考えいただきたいのですが・・・・