かるさんのgooブログ <北国たより>

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除染・・・その行き着く先は?

2011-12-11 16:39:00 | インポート
 きょう11日で、大震災発生から9ヶ月になります。

いまちょうど午後2:46分でTVでは被災地からの中継で鎮魂のサイレンと祈りの姿が報じられています。
「毎月11日がくるたびに、新たな悲しみが湧きます」という被災者の言葉に打たれます。

「原発事故」による放射能物質の汚染は、時間が経つほど広範囲にかつ深刻な被害を及ぼしていることがはっきりしてきました。

事故当初の東電や国の機関が発表する汚染範囲や汚染度合が、いかに実態を軽視(というよりその恐ろしさを本当に知っていない)したものだったかが判ります。

放射性物質のレベルが高い地域では行政や住民が除染作業を活発に実施しています。
福島の「事故原発」近辺の町村の除染作業もようやく緒につきはじめ、避難住民が戻って生活できるようにするとのことです。

除染方法のサンプルが放映されていましたが、土壌の掘り起し(剥がした土壌はどこへやるのでしょう)はもちろん家屋、樹木、落ち葉などなど、あらゆるものに「高圧水」を掛けて洗浄するとのことです。

そうすれば確かに家屋や樹木からは、放射性物質は剥がされましょうが、放射性物質が消えて無くなるわけではありません。
それは土壌に吸収され、やがて河川に流れ海へと流れ込みます。

海水は常に蒸発し雲になり陸地に雨を降らせます。
海には魚をはじめ、たくさんの生物が棲んでいて、人々の生活を助けてくれています。               
それらの生き物に流れ込んだ「放射性物質」は遠慮なく吸収されて行きます。
海は地球上のあらゆるところとつながっています。地球に住むあらゆる生物は海と係わり、その恩恵を受けています。

福島県をはじめ、このたびの事故で放射性物質の被害を受けた地域が「除染作業」に精を出し日常生活を取り戻したいと願うのは当然のことです。

ですが、「原発推進者の面々」が想定外の震災と言い続けてきた愚かな行為が、一時的な除染を繰り返したところで、このかけがえのない「地球」を何百年ものあいだ汚染し続けることを、人々は肝に銘じねばなりません。


photo by karusan from OCNフォトフレンド
<参道の脇の庭から>