かるさんのgooブログ <北国たより>

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それでも「原発」は必要ですか?

2011-07-13 22:13:00 | インポート

「東日本大災害」から4ヶ月が過ぎました。

犠牲になられた方々、いまだ行方不明の人たち、避難所で不便を強いられている多くの人々に対し、痛めた心が癒やされません。

それでも津波に流された地域は、時間がかかるにしても復興の望みはあるでしょう。

一方「原発事故」で被害を受けた地域は、家屋や人的被害が少なかったものの、町ごと村ごとの一斉避難で苦労を強いられています。

本来なら何ごとも無く平穏な生活が送れたにもかかわらず、「目に見えない恐怖」に追われての不安は各別なものがあろうと察せられます。

いまここで言うのは憚られますが、はたしてこの地へ戻れる日がくるのでしょうかどうか・・・

「目に見えない恐怖」は強制避難をさせられた人々や地域だけでなく、全国的にも
世界的にも災いをもたらしています。

「放射性物質」による被害は土壌を汚染し、水源を汚染し、作物を汚染し、家畜を汚染し、はるか離れた地域の人々、とりわけ「子供たち」に恐怖に近い不安を抱かせています。
――マスクを掛けて、学校でも家庭でも外で遊べない多くの子どもたちの姿を、みなさんはどうごらんになりますか?――

さらにこの事故で、外国は日本からの「食糧の輸入」だけでなく、工業製品すら忌避しています。
いくら口を極めて弁明につとめても、「放射性物質の怖さ」を和らげることはできません。

にもかかわらずいまこの国で、「脱原発」の意見はは圧倒的な支持を得ていません。

「電力不足による不便さ」や「産業の停滞」「化石資源の不足」などを理由にした「原発依存」説が優位を占めています。

ですがこの国は地震や津波、火山噴火、台風など自然災害がことさら多い立地にあります。
明日にでも同じような災害が襲ってきても不思議なことではありません。

政府や関係団体がどんなに「安全宣言」しても、それは「儚い希望」にしかすぎません。
機械設備を動かすのは人力です。どんなに注意しても「人は間違い」を起こします。

現在の人智では「放射能・放射性物質」事故をただちにコントロールする能力はありませんし、ほぼ永遠に不可能でしょう。

であればこそいまこの国の経済が停滞したとしても、幾世代にもおよぶ「放射能被害」を残さない為に「脱原発」へ舵を切るべきと私は思うのです。

もちろん今すぐの「廃炉」は無理でしょうが、太陽熱、水力、火力、地熱、バイオなどなど自然エネルギーの利用速度を早めるべきなのです。

同時に、産業用消費電力よりも、一般家庭や無だな「電飾広告塔」の電力などをもっと節約すべきなのです。

世界に冠たるこの国の「科学技術」を駆使すれば、必ずやその目的は遠からず達成できると信じているのですが・・・

以上の考えは、けっして「退陣を表明している、迷走首相」の意見に左右されるものではありません。念のため・・・・



photo by karusan from OCNフォトフレンド
<霧の中のサイロ>