『これほど大きな波になるとは気がつかなかった・・・・』
スマトラ沖地震による、インド洋大津波の被害を受けた被災国の関係者の言葉ではありません。
東京は渋谷の高台にそびえ、津波とはおよそ無縁な「NHK」の新会長さんの言葉です。
度重なる内部の不祥事とその処理をウヤムヤにし、視聴者を蔑ろにするNHKの態度に怒りが沸騰しております。
その怒りの表現として「視聴料」の不払い者が急増しました。為に05年度のNHK予算は前年度を下回ることになるのだそうです。
言うまでもなくNHKの運営はその殆んどが、視聴者の「視聴料」で成り立っています。
NHKの番組を見ようが見まいが、ラジオやTVを持つだけで「視聴料」を払わねばなりません。
法律でそうなっていますからいたし方はありませんが、民放や有線放送が身近になった昨今、この「視聴料」制度も賞味期限が切れかかっているのでは・・・とも思います。
その辺りのことはともかくとして、一連のいきさつから辞職を余儀なくされた「前会長」の認識の甘さ、そうまでして「顧問」に就任し、影響を及ぼしたいと画策する行動に「サモシサ」さえ覚えます。
不祥事からくる「引責辞任」の発表と同時に「顧問」になる・・・とても庶民感覚では考えられないところです。
口で言う「組織の改革、刷新」など絵に描いた餅よりも様になりません。視聴者の怒りが静まるどころか、怒りの火に油を注いでしまいました。
殺到する抗議に抗し切れず「顧問の辞退」という茶番劇となりました。そこで会見に臨んだ「新会長」の言葉が「これほど大きな波とは・・・」となるのです。
NHKの特徴は巨大組織を駆使した「ニュースの迅速さ」「暮らしの中の経済を判りやすく」「幅広い教養番組の豊富さ」などが挙げられます。
教養ものの中には「人はどう生きるべきか・・」などを示唆し、見る者の襟を正させる番組が多々見受けられますし、「目まぐるしい現代社会の政治、経済への予見」番組も見逃せません。
そんな番組を制作し、人々を啓蒙しようとする組織のトップがこのあり様です。
あまりにも世間を知らなさ過ぎるこの組織の「新旧トップ」に、『あなた方が作った番組を丹念に見直し、一般常識を勉強してください!!』と、申し上げたいところです。
その高台には、本当の「大津波」は決して襲来しませんから・・・・・
――この茶番劇を来年の「大河ドラマ」で表現したら、低迷一途の視聴率も上がるかと思うのですが、、、いかがなものでしょう――