かるさんのgooブログ <北国たより>

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生と死のあいだ 

2004-11-02 00:42:00 | インポート
“災害は忘れたころにやって来る!!”

災害に対する備えを怠るな!!という警句として長く語り継がれてきました。

ところが今年のこの国の様子は違っています。
“災害は忘れる暇も無くやって来る”

まるで週刊誌を発行するように・・・毎週、それも観測史上最大という見出しをつけて襲ってくる台風。

休火山の噴火や、頻繁に発生する地震。極めつきが今回の「新潟中越地震」です。

度重なる風水害による、またこの度の地震によって被災されたみなさんには、慰めの言葉も見つかりません。
その度に尊い命が奪われました。犠牲になられた方々には安らかにお休みくださいと・・・・申し上げます。

地震発生以来、連日報道される現地の惨状に呆然とし、止まぬ余震の恐怖を実感します。

その象徴となったのが、国中の人々をTVの前に釘付けにした「母子三名」の救出劇でした。
誰もが「三人とも助かって欲しいッ!!」と願いましたが・・・母子お二人が犠牲となりました。

それにしても、あの巨大な岩石に押しつぶされた車の中で、二歳の男の子がどうして助かったのか? 奇跡、と一言では片付けられないものがあるように思ってしまいます。

もしも、あの車がもう数十秒先を走っていたら、あの崩落に巻き込まれることは無かったろうに・・・とも。

災害により一命を落とされた人と、同じ状況下で間一髪助かった人との差は、いったい何によるものなのか?
生と死のあいだ、そこにどんな摂理があるのか・・・・

告別式に数珠をまさぐり、お盆やお彼岸に先祖の墓に手を合わせ、元旦に神社仏閣を詣でる・・・その程度の、宗教とはほとんど無縁な私です。

ですが、こうも災害による犠牲者が増え、生と死の分かれ目を凝視するとき、そのもやもやとした領域はまさに『神仏のみ知り得るところ』・・・・としか言いようがありません。

「新潟中越地震」が一刻も早く終息し、被災者の皆さまが一日も早く元の生活に戻れますようにと願います。

何にもまして天変地異はもう沢山です・・・と、『神仏に祈りたい』心境のこの頃ではあります。

―――暦は霜月、ますます寒さがつのります