以前からこのページに、さまざまな事件に対する雑感を書いてきました。
その主な事件が、いまどうなっているのかを追ってみました。
手始めに・・・・『北海道警察の裏金問題』です。
昨年の11月以来発覚した「北海道警察の裏金問題」は、日を追うにつれ波紋を広げ、全国の各警察に波及しました。
北海道警察(以下道警とします)では、当初「質問書すら見るに値しない」と高飛車な態度に終始していましたが、幹部OBの告発が公になるに及んで、『どうにも逃れようの無い事案』のみしぶしぶ「個人的な問題」として認めざるを得ませんでした。
道の監査委員の調査にも非協力的で、明らかに不正と思われる支出にたいしても「適切と思われない予算執行があった」などとごまかしの言葉で終始しています。
そうこうしている8月4日、オホーッツク沿岸網走に近い町「興部(おこっぺ)町」の警察署長(警視)が自殺しました。
家族に当てた遺書に、裏金問題に関する記述があったとのことです。
「道警本部の次席職にあったとき、士気高揚のために、わずかに現金を運用したが、私利私欲はなかった」と書かれていた、と報道されています。
警察署長(警視)と言えば、警察組織の中では大幹部となります。
察するに、裏金に手を染めることは、組織の中で止むを得なかったものの、私的には日々懺戒の念に囚われていたのでしょう。
まことに不幸なことで冥福をお祈りするより他ありません。
ですが、「死を選ぶ勇気があったなら、もう一歩の勇気を出して、裏金の本質を公にして欲しかった」と思うのは、私一人ではありますまい。
一連の問題で、市民から直接矢面に立たされている「第一線の警察官」のためにも、道民の怒りを解消するためにも、
何よりも将来を担う子供たちの「お巡りさんは良い人」との思い込みを裏切らないためにも、真相の解明に尽力して欲しかった・・・・と切に思わざるを得ないのです。
道警と同様に不正経理が問題となった「福岡県警」はこの7月不正を認め、使途不明金と不正支出に利子を含めた全額、4千8百万円を歴代本部長ら幹部から徴収し、国と県に返還することを決めたそうです。
福岡県警の処理に比べて道警は対応を誤り、自殺者を出してしまいました。
現場の警察官の士気低下も心配され、道民の信頼を失ったままです。
署長の死を厳粛に受け止め、一刻も早く「組織ぐるみだった不正経理を全面的に認め、清算」する他はありません。
と、書き始めた8月5日、警察庁の「少年非行防止法制の在り方に関する研究会」というところが、『補導手続きの明確化』を目的に「不良行為のガイドライン作成」の新法制定を提言した、とのニュースがありました。
目に余る少年の「不良行為」はどこまで広がるのか?と心配と恐怖さえ抱くこの頃の世相です。
一刻も早く・・・とは思うのですが、道警を含めた現今の「警察の裏金問題」の在りようをみるにつけ「青少年の補導推進」と、どのように整合性を見出したらよいのやら、凡庸な頭脳の持ち主には、かなりの戸惑いが生じてしまうのですが・・・・
ながくなりますので、「少年非行」については、またの機会に考えてみるつもりです。
その主な事件が、いまどうなっているのかを追ってみました。
手始めに・・・・『北海道警察の裏金問題』です。
昨年の11月以来発覚した「北海道警察の裏金問題」は、日を追うにつれ波紋を広げ、全国の各警察に波及しました。
北海道警察(以下道警とします)では、当初「質問書すら見るに値しない」と高飛車な態度に終始していましたが、幹部OBの告発が公になるに及んで、『どうにも逃れようの無い事案』のみしぶしぶ「個人的な問題」として認めざるを得ませんでした。
道の監査委員の調査にも非協力的で、明らかに不正と思われる支出にたいしても「適切と思われない予算執行があった」などとごまかしの言葉で終始しています。
そうこうしている8月4日、オホーッツク沿岸網走に近い町「興部(おこっぺ)町」の警察署長(警視)が自殺しました。
家族に当てた遺書に、裏金問題に関する記述があったとのことです。
「道警本部の次席職にあったとき、士気高揚のために、わずかに現金を運用したが、私利私欲はなかった」と書かれていた、と報道されています。
警察署長(警視)と言えば、警察組織の中では大幹部となります。
察するに、裏金に手を染めることは、組織の中で止むを得なかったものの、私的には日々懺戒の念に囚われていたのでしょう。
まことに不幸なことで冥福をお祈りするより他ありません。
ですが、「死を選ぶ勇気があったなら、もう一歩の勇気を出して、裏金の本質を公にして欲しかった」と思うのは、私一人ではありますまい。
一連の問題で、市民から直接矢面に立たされている「第一線の警察官」のためにも、道民の怒りを解消するためにも、
何よりも将来を担う子供たちの「お巡りさんは良い人」との思い込みを裏切らないためにも、真相の解明に尽力して欲しかった・・・・と切に思わざるを得ないのです。
道警と同様に不正経理が問題となった「福岡県警」はこの7月不正を認め、使途不明金と不正支出に利子を含めた全額、4千8百万円を歴代本部長ら幹部から徴収し、国と県に返還することを決めたそうです。
福岡県警の処理に比べて道警は対応を誤り、自殺者を出してしまいました。
現場の警察官の士気低下も心配され、道民の信頼を失ったままです。
署長の死を厳粛に受け止め、一刻も早く「組織ぐるみだった不正経理を全面的に認め、清算」する他はありません。
と、書き始めた8月5日、警察庁の「少年非行防止法制の在り方に関する研究会」というところが、『補導手続きの明確化』を目的に「不良行為のガイドライン作成」の新法制定を提言した、とのニュースがありました。
目に余る少年の「不良行為」はどこまで広がるのか?と心配と恐怖さえ抱くこの頃の世相です。
一刻も早く・・・とは思うのですが、道警を含めた現今の「警察の裏金問題」の在りようをみるにつけ「青少年の補導推進」と、どのように整合性を見出したらよいのやら、凡庸な頭脳の持ち主には、かなりの戸惑いが生じてしまうのですが・・・・
ながくなりますので、「少年非行」については、またの機会に考えてみるつもりです。