三つ目のそれは、あまり書くことへの気乗りがしないのですが・・・
(その三)『きしわだの鬼』
毎日の新聞やTVの情報の中で「殺人」とか「放火」とか、むごたらしい事件が報じられない日はありません。
これでもか、これでもかと続くこれらの事件に、受け取る側の私たちの方もいささか「麻痺状態の感覚」が生じてきています。
そんな、麻痺感覚を覚えながらも、先日の25~26日頃に報じられた「岸和田、中三男児虐待事件」には強烈なショックを受けました。
すでに連日の報道でみなさんその内容をご存知でしょうから、ここで云々することもありません。
残虐な事件が報じられるたびに思います。
容疑者(犯人)は「どういう精神構造になったら、そんな惨いことができるのか?」と。
たぶん、実行犯にも「そのときの言い分」はあるかと思います。
ですが、普通の、たいていの人間は、人を惨い目に合わすことへの「恐怖とためらい」が生ずるはずです。
平然と人間の命を奪い、その後も何食わぬ顔で生活する、その感覚がどんなものなのか?一度
説明してもらいたい・・・と思ったりするのです。
まことに不謹慎な言い方です。「いっそ一思いに殺した方が・・・」と思わずうめきたくなるような「岸和田の事件」です。
飲ませず、喰わせず、与えるのは惨い暴力だけ。身動きもならない実の子を「隣の部屋に放置する」・・・。
平時にこんな行為を平気でできる「人間の不思議さ」を、どうにも納得することができません。
「鬼畜にも劣る」などと言葉を使います。
このたびの「きしわだの鬼」と比較するならば、角を生やした物語上の「赤鬼、青鬼」などは、まるで子供のように「可愛い鬼」に思えてしかたありません。
それにしても、この事件で最も恐ろしい「鬼」は、多少なりとも様子を知りながら「見て見ぬふり」をしていた私達「無数の小鬼」ではないか・・・と痛切に思うのですが。
(その三)『きしわだの鬼』
毎日の新聞やTVの情報の中で「殺人」とか「放火」とか、むごたらしい事件が報じられない日はありません。
これでもか、これでもかと続くこれらの事件に、受け取る側の私たちの方もいささか「麻痺状態の感覚」が生じてきています。
そんな、麻痺感覚を覚えながらも、先日の25~26日頃に報じられた「岸和田、中三男児虐待事件」には強烈なショックを受けました。
すでに連日の報道でみなさんその内容をご存知でしょうから、ここで云々することもありません。
残虐な事件が報じられるたびに思います。
容疑者(犯人)は「どういう精神構造になったら、そんな惨いことができるのか?」と。
たぶん、実行犯にも「そのときの言い分」はあるかと思います。
ですが、普通の、たいていの人間は、人を惨い目に合わすことへの「恐怖とためらい」が生ずるはずです。
平然と人間の命を奪い、その後も何食わぬ顔で生活する、その感覚がどんなものなのか?一度
説明してもらいたい・・・と思ったりするのです。
まことに不謹慎な言い方です。「いっそ一思いに殺した方が・・・」と思わずうめきたくなるような「岸和田の事件」です。
飲ませず、喰わせず、与えるのは惨い暴力だけ。身動きもならない実の子を「隣の部屋に放置する」・・・。
平時にこんな行為を平気でできる「人間の不思議さ」を、どうにも納得することができません。
「鬼畜にも劣る」などと言葉を使います。
このたびの「きしわだの鬼」と比較するならば、角を生やした物語上の「赤鬼、青鬼」などは、まるで子供のように「可愛い鬼」に思えてしかたありません。
それにしても、この事件で最も恐ろしい「鬼」は、多少なりとも様子を知りながら「見て見ぬふり」をしていた私達「無数の小鬼」ではないか・・・と痛切に思うのですが。