おはようございます。
ジョイフットサッカースクールコーチの平良です。
今日は以前にあった出来事について話したいと思います。
以前ジョイフットサッカースクールのイベント「交流戦」がありました。
普段はスクール生が対戦することがない、岡崎校やFCジョイフットの選手と力試しをする良い機会です
各選手たちも自ずとモチベーションはいつもとは異なります。
僕はその交流戦が終わって次のスクールでみんなに会うときに交流戦の感想を聞いています。
一人の子に感想を聞いたときこう言いました。
「全然楽しくなかった」
そして僕から目をそらし、その場から立ち去ろうとしました。
どちらかと言うとアグレッシブなこの子の性格上、楽しくないなんて言うはずがない。きっとあのパターンだなと思いました。
彼に少しづつ問いかけて対話をしていくうちに確信へと変わりました。
そう、彼は上手くいかなかったこと、負けてしまったことが「悔しかったのです」
自分は頑張っているのにうまくいかない、負けてしまう。本当は悔しいけど認めたくはない。
楽しくなかったと心のなかで本音をうまく置き換えてしまう。
まだうまく自分と向き合えない幼児や小学生ではよくあることです。心の中で葛藤をしているのでしょう。
特に運動が得意で仲間内では負けたことがない子や、うまく行かないときこそ頑張りなさいと親に教えられたことのない子供によくある傾向です。
元サッカー日本代表の小野伸二選手でさえも中学のときに自分より上手い選手に出会いサッカーを一時期辞めています。
だから誰にでもあることだと思います。子供でもプロでも心の波は誰にでもあります。
そもそも本当に楽しくないのなら次のスクールに来ていないと思います。彼の心の中でまた頑張ろうという気持ちは心の奥底にあるでしょう。
こういうときこそ心の奥の声を聞いて、コーチや保護者が支えてあげないといけないのではないでしょうか。
最近は「本人の気持ちを尊重してあげたい」という言葉をよく聞きます。
ただ、それを通り越してしまい単なる甘やかしになってしまっていた親子も以前にたくさん見てきました。
そういう子は勝ったときは楽しい、負けたからもう楽しくないと何事からも言って逃げてしまい、「心技体」の中のひとつも成長しませんでした。
その言葉の表面上だけを受け取って、じゃあ続ける、じゃあ辞めていいというのは大人なっていく過程で子供にどのような影響を与えるのでしょうか。
次回以降の交流戦に彼がまた来てくれるのか、とても楽しみです。そして今回の低学年交流戦参加者もまた何かを感じて成長してくれたら光栄です。