犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おじいわんのひとりごと。

2014年12月25日 | おせわがかり日誌


めがさめたら、もりのなかじゃった。

まいにち、まいにち、たんけんじゃった。

あっちこっち、すきにぼうけんできるのは、ちょっと、たのしかったのう。

おなかがすいたり、さむいのは、こたえるが。




よるになると、きいろや、おれんじいろの、おうちのあかりがともる。

きれいじゃったのう。

あそこには、あたたかいものや、おいしいものが、たくさんあるんじゃ~。




あるとき、あさ、くさをむしゃむしゃしていたら、

「・・・き、きつねさん?」

と、こえをかけられた。

きつね?きつねってなんじゃ?

きがついたら、だっこされて、あれよあれよというまに、いまはおうちのなかじゃ。

おなかがすいても、ねむっていれば、だれかがかえってきて、

「ごはんだよ」

と、おこしにくるのじゃ。

あさと、よると、2かい、ごはんをたべて、

あさと、よると、2かい、おさんぽをするのじゃ。

まえいたもりとはちがう、しらないまちじゃが、まあまあおもしろいぞ。

ここのおうちには、おおきな、こわいおんなのこがいるが、

まあ、ぼちぼち、たのしんでいる。




ひるまはひとりきりじゃが、ももいろのわたいれをきて、

ふわーっとあったかいへやで、まるまって、ねているんじゃ。

ねているうちによるになって、

「ただいまー」

といって、だれかがかえってくる。

まずおんなのこがさきにさんぽへいく。

といっても、すぐにかえってくるのじゃ。

あんなんでおもしろいのかのう。

それであしをあらい、おんなのこが、さきにごはんをたべる。




しばらくするとわしのばんで、さんぽをして、ごはんをたべる。

わしのさんぽはながいが、おばさんは、いつもわらっておるのじゃ。

「おじいわんはおれことちがってどこでもいくねえ、たのしいねえ」

かえりみちはもう、わかっておる。

いちどとおれば、おぼえるのじゃよ。

おおきな、おおきな、たてもので、いりぐちはふたつ。

どちらも1かいでおぼえた。

それからはこにのって、はこばれ、おうちへいくのじゃ。

たてもののなかでは、だっこでいどうじゃ。

どうじゃ。

おうさまみたいじゃろう。



よるのごはんは、やわらかい、いいにおいのするもので、

あさは、かむと、かりかりおとがするたべものじゃ。

どっちもすきじゃ。

ひるまねているときは、よるのごはんのことを、いつもかんがえているのじゃ。

ぼうけんもたのしいが、ここのくらしも、まあまあじゃ。

ふわふわのおふとんで、まるまってるのは、ゆめごこちじゃ。





それからまた、あさになると、

「おはよう」

といって、おばさんがあたまをなでるのじゃ。

それでおきるのじゃ。

ごはんとさんぽがたのしみじゃ。


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