犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おれこ、はじめてのやきもち。

2012年01月06日 | おせわがかり日誌


「うふふ」


おれこを見てもらった、犬プロたちによれば、

「おれこちゃんはやっぱり、もらわれっこだからか、うちの子たちと比べると、どこか、遠慮があるよね」

ということだった。犬好きの複数の方がそう言うのだから、そうなのだろう。

実際、外でも、家の中でも、おれこはよくいえば「いい子」で、悪く言えば「まだ緊張してる(心を許してない)」ようだった。



変化は突然訪れた。



年末年始に夫の実家へいったとき、おれこにとっては、血のつながりはないのだが、

たとえていえば、いとこのような存在のわんこ(10歳で病弱)Bちゃんがいて、夫がその子につききりになった。

心臓は患っているけれども、本人はそのことを知らず、まだまだ1歳、やんちゃ盛りのおれこに比べて、

複数の病気持ちで10歳になるBちゃんは、その日たまたま体調も悪く、息をするのもしんどい様子。

おれこに興味はあるのだけれど、今しんどいから、こっちにきてほしくないな、という感じだったのだ。

その様子を見た夫が、おれこにBちゃんと遊ぶ(近づく)のを禁じた。

そして、Bちゃんの呼吸が急におかしくなって、別室に隔離することになったとき、夫はBちゃんにつききりとなった。



今まで、おれこは、昔話にあるような「大切なひとり娘」よろしく、

父である夫に、蝶よ花よと、甘やかされて、しかし決して、その愛情にうぬぼれることはなかったのだが、

このとき初めて「嫉妬」した。

別室の父(しかも扉を閉めてあった)を恋しそうに眺めて、「くうん、くうん」と泣くのである。






「おれこ、おとうさん、だいすきなのよ」(えー!おかあさんはー?)


夫はなるべく公平にと思っていたようなのであるが、Bちゃんは、いのちに関わる病気を持っていることもあり、

それはおれこも一緒なのだが、さらに予断を許さない状況で、更には年老いており、どうしても、気持ちがBちゃんに偏りがちである。

そういうの、敏感に、動物は感じるんですよ、本当に。

おれこはBちゃんに「いけず」することはまったくなかったし、夫のいいつけを守って、

Bちゃんには近寄らず、おとなしくしていたのだったが、時折、すごく悲しそうな表情を見せて、静かに嫉妬していたのである。

おれこ、はじめてのやきもち。

そうして、夫が、ようやく(自分のもとに)帰ってくると、上記のように、あまえんぼに変身したのである。

普段はこんなことする子ではないのだ。

どっちかっていうと、過去の日記にあるように、夫には最後まで心許さなかった、おれこである。

もちろん、普段から、夫より、私が大すき。

だけど私がどんなになぐさめても、声をかけても、Bちゃんと一緒にいる夫のほうを眺めて、悲しそうにしていたのだった。

夫、大感激である。



こういう風に、少しずつ、家族になっていくのでありますね。

夫に抱っこされた、おれこの笑顔を見て、そう感じた年末年始でありました。

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