パパ肩もんでー

日々の出来事をつらつら書いてみようと思います。失敗談が多くなると思いますが。

きな子

2011-02-11 11:38:42 | 日記
昨年七度目の挑戦で警察犬の試験に合格したきな子が、神田明神へ合格のお礼まいりをしたそうな。夕方のニュースで見た。キャスターが「夢をかなえた犬」と言っていた。

警察犬になることは、本当にきな子の夢だったのか?


私は、きな子がかわいそうでならない。ダメ犬ぶりをさんざん笑われ、あきらめない犬と持ち上げられて、七回も試験を受けさせられた。毎年ニュース番組がとりあげ、「今年もダメでした。」といいながら、きな子の不合格をどこか面白がっていた。


そもそも、一匹の犬にこんなに何度も試験を受けさせることって普通のことなの?

最初は、そのズッコケぶりがかわいいと話題になったのだけれど、試験のたびに注目されるようになって、訓練所としてもひっこみがつかなくなったのかもしれない。

きな子自身が警察犬になりたかったわけではなく、人間がどうしてもきな子を警察犬にしたかった。たとえて言えば、本人にはその気がないのに何年も浪人させて、無理やり医学部を受験させているようなもの。愛情というより人間の意地でしょう。ひたむきな犬というストーリーは人間が作ったもの。もういいかげんに解放してほしいというのが、きな子の本音だったのじゃないかと推測する。

写真集やカレンダーが作られ、映画にもなり、イベントでも人気者。人間は勝手に喜んでいるけど、きな子自身はどうなのだろう。


ともあれ、長年の苦労の末に警察犬になったのだから、これからは、警察犬として存分に活躍させてほしい。イベントの人寄せ犬にはしないでください。