覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
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電話逃げた・砕く、砕く。

2007-11-02 10:02:59 | 思ったこと


どうも居眠りをした帰りの電車で、コートのポケットから電話が逃げたようです。
ちょうど契約が11月に切れるので、まあ、いいかな、と思いつつ、
電話も時計もない生活に逆戻りです。ああ懐かしい。
電話番号が変わるの、めんどくさいけど。。。まあ、安いプランに変更できるので
それは便利便利。

さて、砕く、砕く。

今日は先生と1時間半もの長い面接がありました。
私の担当をしてくれるのはうちの科の学部長。ありがたいモンです。
しかも、1時間半も。
とりあえず今日は最初だったので私がひたすら自分の背景を語り、
どうしてアートをやろうとおもったか、いつアートを意識するようになったか、
何が土台にあるのか等しゃべりたくってきました。
先生、1時間半もありがとう。。
あと、ちょこっと私の作品も見せて、なんか、良いコメントもいただいた。
そのコメントというのが、今日のテーマ。砕く。ってこと。

この学校にきてから、まあ、周りは何年もアーティストとしてとか、
デザイナーとしてとか、それなりにやってきた人がほとんどで、
自分たちのやり方、進め方ってのが確立している人たちなんだよね。
そのなかで、おろおろしている自分。
で、おろおろしたくないから、自分のできる方法、方向で必死に固めようとする自分。
その肩の力がまだ入っちゃってて、消えて無いって感じ。
今の学校入る時には、「失うものは何も無い。空っぽだからたくさん学ぶんだ」
と思っていたはずなのに、ついつい本能的にできること、やってきたことだけで
済ませようとする。安全圏、という。
最後の実験できる2年なのにね。

確かに、できない事をプッシュすればいいもんじゃないし、
どっちかって言うとそういうことをやってきた時のほうが多かったから、
もうちょっと自分の感情(やりたい、やりたくない、できる、できない)に
素直になってもいいよな、と思うのも確か。
ただその反面「やりたいけど、、、こわいなー、新しい分野に手を出すのは」
という恐れでやりたいかも?という気を紛らわせていたのも事実。

って事が今日良く分かった。

実際先生に言われたことは、
大学の最後に作った作品(オトシブミ)の絵は、意図して
ビクトリアン風になっているのもわかるし、だからデコラティブになっているのも
分かる。でも、なんか、硬いんだよなー。って。
スケッチブックのほうが、自由にいい絵を描いているよ、とも。

なるほどなるほど。確かに。確かにそれは思う。
楽しかったけど、こういう風に描こう、って自分を持っていったのも事実だし、
何か形にしようとすると手に、肩に力が入っちゃう。

自由に絵を描く、って言うのはなかなか、私にとって難しい。
どっちかって言うと、fightingに近い、と思ったりもする。
だから、自由にかきたいなあー、と願ったりもする。

絵を描く以外にやりたいことってある?彫刻とか?フィルムとか?
って言われたときは、ああ、フィルム。。。でも怖いんだ。
って答えた。
時間と、なんたって音がある。
音を、普段あんまり聞かないあたしはどうしたらいいんだ。
とか思うし。

ただ、そうかー、何か別のこと、できるよなー。。。
やらせてもらえる環境にあるんだしなー。。。
それからまた落書きに戻ったっていいしな、
ってかどこかで交点があるだろうしな。。。

落書きをそのまま続けるにしろ、なんにしろ、
大学を卒業しなきゃ、卒展成功させなきゃ、スタイルを作んなきゃ、
って思ってたところを、まず砕けってことなのかな。。。と思う。
確かに、器用になった反面、素直に落書くってことはなかなかむずかしい、
あ、いや、そうでもないか。昔のほうがわかんなかった。だからもっと
掘り続けろってことなのか。

いつも矛盾するものは紙一重であります。

夜にデッサンのクラスがあったんだけど、
久しぶりでちょっと緊張した。
したら、先生(インド人でめちゃ哲学語る人。ヘン。)
に「硬い」「絵はmusicだ!」「be free」とかなんとかいわれて
前半ちょっとコテンパンだった(笑)。
ただ、後半めんどくなって、へろへろどーでもいいや、的に描いたら、
へろへろな絵なのに、あ、似てる、とか思ったら、
ほめられた。人間はほめられると、うれしい。

じゃなくて、
あ、フリーに描くってこういうことか…?
見たいなのがちょっとだけかじれた気がした。

どうも、白い紙を前にしたときの肩こりを治すことがしばらくの課題のようです。


全然関係ないけど、上の絵は学校の英語コースの宣伝。
60ポンドの収入也!うれしねえ。
お仕事あったら是非ご一報を。

最近蕁麻疹が出る、、、遺伝か。かゆい。

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