最近歴史的なCDが発売された。1988年のカラヤン最後の来日の実況録音だ。この時に東京では3回演奏会があったが全てが発売される。その第一弾が5月5日サントリーホールで行なわれた演奏会の模様。http://www.hmv.co.jp/product/detail/2691180、モーツァルト39番とブラームス1番である。実はこの回は、東京での3回の演奏会の最後であって、このブラームスはまるでカラヤンベルリンフィルの集大成の様な演奏になっている。それまでのテンポからやや遅め。重厚で華やかな往年のベルリンフィルサウンドを堪能できる。管楽器は、フルートがツェラー、オーボエがコッホ、クラリネットがライスター、ファゴットがピースクで、さらにフルートはブラウ、オーボエにシェレンベルガーといった名手が加わる。本当に輝かしい時代である。この後、ベートーヴェンの4番と展覧会の絵のカップリング、最後にモーツァルトの29番とチャイコフスキーの悲愴のカップリングが発売される。これらは将に、日本のクラシック音楽界の金字塔と言ってよい演奏会の記録である。宣伝するわけではないが、是非聴いて欲しいCDである。
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