河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1716- 牧神、海、左手協、舘野泉、ダフクロ、ピエタリ・インキネン、日フィル、2014.11.22

2014-11-23 03:25:41 | コンサート・オペラ

2014年11月22日(土)6:00pm 横浜みなとみらい

ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 10′
ドビュッシー 海  8′8′8′

Int

ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲 20′
  ピアノ、舘野泉
(encore)
カッチーニ(吉松隆 編曲) アヴェ・マリア 3′

ラヴェル ダフニスとクロエ、第2組曲 15′

ピエタリ・インキネン 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団


前半ドビュッシー、後半ラヴェル。ラヴェルには左手協のソロ。
プログラム構成感とソリスト配置のプログラム。よく考えられたものと思います。

左手協は最初、なんかモゴモゴしている感じがあったのですが、後で考えると、もともとそんな曲。片手のみの演奏で、ハーモニクスが派手になることはないが、音楽が進むにつれて舘野の腕もしり上がりで波打つようになり最終的には光り輝くものとなり、完全に伴奏越えしているオーケストラの特に好調なブラスセクション、マッシヴな波及効果の大きいプリンシパル・ホルンやトロンボーンのあでやかなグリッサンドなど聴きごたえ十分なオーケストラともどもキラキラ輝いていた。
舘野のピアノはベールに包まれ、一音ずつかみしめてしずくのような詩情が醸し出される。ありきたりな表現ですが味わい深いものでした。演奏しながら、もしかしていろいろなことを考えているのかもしれない。ふと思いました。
右腕はどのくらい動くんでしょうか。このあとも続けられるよう応援したいと思います。
演奏の前、指揮者のインキネンさんと右手で握手していましたね。

インキネンの棒、ダフクロではグワッグワッと迫ってく感じ。妙に音楽を伸縮させず、ダイナミックな運びとぶ厚いオケサウンドのコントロール。ウィンド、ブラス特に鳴りがきれい。あとくされも無い。
弦は厚みを感じさせてくれるものでこれも充実の響き。弱音記号のところでもズシーンと腰があり心地よい手応え。
堪能できました。

このオーケストラはラザレフやインキネンだと非常に充実した響きになる。緊張感のようなものが良い方向に支配していくのですが、他方、特定の日本人指揮者だと、元に戻ってしまったという嘆きしか感じないケースもあり、誰かが言っていたフレーズがそのまま当てはまる。悪いオーケストラは無い。良い指揮者がいるか悪い指揮者がいるかだ。
おわり



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