河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2344- ベトソナ31、シューベルト4即興曲、トロイメライ、ダニエル・シュー、2017.5.17

2017-05-17 22:48:03 | リサイタル

スーパー・リクライニング・コンサート

2017年5月17日(水) 7:30-8:30pm HAKUJU HALL

ベートーヴェン ピアノソナタ第31番変イ長調 7-3,4+6′

シューベルト 4つの即興曲D.899 10-5-5-7′

シューマン トロイメライ 4′

ピアノ、ダニエル・シュー


31番終楽章のエンディングの弧のところ、ああいう作品はどうすれば作れるものだろうと、本当にオンリー・ベートーヴェンの世界を感じないわけにはいかない。どうすればあのようなフィニッシュを作れるのだろう。

終楽章のフーガが進行している途中で、2回目の嘆きの歌が歌われる。そのあと短い押しのハーモニー、シューはここをフォルテまであげていく。フーガが戻り、アゴーギクはさらに激しさを増し、フォルテシモの頂点に達したところで鮮やかに弧を描きながらあっけにとられるうちに曲は閉じられる。素晴らしい閃きの作品。
シューさんお初で聴きます。割と骨太の音でかなり没頭して弾く。第1楽章から結構なアゴーギクでゆさぶりをかけてくる。ぶ厚く熱い演奏。伸縮がある濃い演奏で、ダイナミックでドラマチック、激しい演奏でした。

シューベルトはなかなかやにっこい。ズブズブのメロディーラインがあるわけではない。4つまとまると大規模。シューは輪郭を明瞭にする。バスも克明。スキッとした終わりではなくて果てるような感じ。4曲目がよかったですね。

このホールは初めて来ました。お金を沢山かけているような気配。スーパー・リクライニング・コンサートと銘打ったリサイタルで、椅子は偶数席は空きにしているようで、思いっきりリクライニング出来る。下から上を見る傾斜。椅子を倒してもピアノの鍵盤が見える。といいつつ、やっぱりしっかり観て聴きたいので、椅子を直角に戻して聴きました。
休憩無しの1時間リサイタル。年齢を書いたものが見つかりませんでしたけれどもたぶん19才。エネルギーが余っていると思うので次回は是非フル・リサイタルをお願いします。それに客が寝そべっているところで弾きたいものなのかどうかということもありますしね。
おわり

ダニエル・シュー、
フィラデルフィア・インクワイアー
2016.6.22 記事
Mann Center's classical opener is a 40th fete 






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