1984年7月26日(木) 8:00pm エイヴリー・フィッシャー・ホール
モーツァルト/ホルン五重奏曲K.407
ジャック・クリフトフ・ノード/デスカント・リコーダーのための協奏曲OP.17、No.5
アントン・ヘベルレ/無伴奏デスカント・リコーダーのためのソナタ・ブリリアント
ヴィヴァルディ/ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲Op.10、No.3、R.428
ライヒャ/ホルン六重奏曲Op.106
バリー・タックウェル、ホルン
ミカラ・ペトリ、リコーダー
アーノルド・スタインハルト、ヴァイオリン
柳田昌子、ヴァイオリン
アブラハム・スケルニック、ヴィオラ
ジェリー・グロスマン、チェロ
マイケル・モーガン、ベース
エドワード・ブリューワー、ハープシコード
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タックウェルはまるで何事もなかったように吹く。休止の前の音は口からマウスピースを離した後で出てくるような雰囲気をもち、世の中にこれほど簡単な楽器は存在しないとでも言いたげに実に平然、唖然。
どうすればあのようにうまくなるのであろうか。とても練習だけであそこまでいくとは思われない。なにか仕掛けがあるのではないか。
この日は結局、タックウェルとペトリのためのコンサート。
最初の曲と締めがタックウェルのホルン。中3曲がリコーダーのペトリ。
この夜のペトリは25才ぐらいであろうか、初々しくもステージでは、特に無伴奏のソナタでは中央に一人陣取りホールを黙らせた。この時代、すでに名の知れた存在でタックウェルに負けず劣らずの妙技、そして妖演だったと記憶する。
おわり