碓井広義ブログ

<上智大学教授のメディア時評> 見たり、読んだり、書いたり、話したり、時々考えてみたり・・・

期待大の辛口ホームドラマ 「はじめまして、愛しています。」

2016年07月28日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評



日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」。

今週は、ドラマ「はじめまして、愛しています。」について書きました。


テレビ朝日系「はじめまして、愛しています。」
期待大の辛口ホームドラマ

大ヒットドラマ「一つ屋根の下」(フジテレビ系)が終了してから、約20年が過ぎた。

柏木家の次男で「チイ兄ちゃん」こと雅也の福山雅治は人気音楽家&俳優となり、女優の吹石一恵と結婚した。四男・文也の山本耕史も大河ドラマの常連俳優へと成長し、妻は女優の堀北真希だ。

彼らの妹・小雪の酒井法子はプロサーファーと結婚したが、09年に覚せい剤取締法違反で逮捕。現在もなお前途多難だ。

そして、あの「あんちゃん」、達也はどうしているのかと思っていたら、この夏、帰ってきた。それが「はじめまして、愛しています。」だ。まあ、それくらい江口洋介が演じる信次は達也を彷彿とさせる。いつも元気で、無類のおしゃべり。そして世話好き。困っている人を見捨てておけない。

一方、妻の美奈(尾野真千子)は、母親の自殺やピアニストへの夢に破れたことで、やや鬱屈気味だ。そんな2人が、親から虐待を受けていた少年との特別養子縁組にトライしている。出会いを「運命」と感じた信次に引っ張られる形で進んでいるが、本当の難しさに直面するのはこれからだ。

脚本は、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)の遊川和彦。親子とは、家族とは、という重いテーマだが、信次の明るさと美奈の視点が効いている。現実を踏まえたフィクションとして、期待できる辛口のホームドラマだ。

(日刊ゲンダイ 2016.07.27)
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