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[短評]ライブドアがぶつかったバカの壁

2006-01-17 13:41:32 | マネー&ポリティックス
昨年の「ライブドアv.フジテレビ/ニッポン放送」の際話題になっていたことの1つに、ライブドアとフジテレビの
どちらを支持するかという、自分から見たらアホらしい比較がなされていました。はっきり言ってしまえば、
どちらが優位か否かよりも「どちらがよりバカか」の方が正しいはずです。「産業経済新聞社」という
名前をもつ新聞社を中核としたグループなのに、産業にも経済にも疎かったフジテレビがよりバカだったと思います。

一方、買収や話題作りでしか自分の会社のブランド力を維持できないライブドアも、率直に言ってバカです。
唯一、商法や証券取引法の抜け穴を教えてくれて、かつ実態を考えさせてくれた点で、産業も経済もわからない
サンケイグループより賢かっただけです。しかしそこには、放送と通信の融合というものは全く見えず、
両者が業務提携して何をやったかといえば、インターネット誕生の何百年も前から存在する娯楽、
ミュージカルの冠スポンサーになった程度です。

多くの人はライブドアがいかに儲けたかにしか目がいかなかったのですが、結局のところあの会社は
会社四季報の会社概略に書いてあるように「投資銀行的」な会社であり、およそ普通のニュースが
枕詞で伝えるような「インターネット関連企業」ではありません。それならば、ヤフーやグーグルのような
目覚しい技術力があるのか、それともアマゾンのようなビジネスモデルがあるのかと言われたところで、
そういうものは存在していません。PV数ではヤフーに遠く及ばず、ライブドアのトップページはまるで
ヤフーとgooの折衷のような感じの会社に「インターネット関連企業」というのはもはや相応しくないのです。

昨晩、ライブドアが事業の拠り所だった証券取引法違反の容疑で東京地検の捜索を受けました。
かつてもイーバング銀行といざこざがあったライブドアですので、別にこの程度で驚きもしません。
また一部専門家が言うように、検察が違法性を立証できるかどうかも今の時点ではわからないです。

そのため、やはりマネーゲームでブクブクに膨れ上がったエンロンみたいに、一気に破産の道へ進んで、
六本木ヒルズの周囲に段ボールを持って今後どうしようか迷うライブドア社員がたくさん出現したり、
破産後、「週刊ポスト」に大胆ショットを披露せざるを得なくなる、日本一有名な広報担当、
乙部綾子が出現する(昨晩を含めて彼女が出るテレビ番組は変更を余儀なくされている模様)
という事態は起こらないとは思います。

ただ1ついえることは、実態と離れたところで、やみくもに大人ぶる、もっと言ってしまえば成長しようとしても、
遅かれ早かれボロが出るということです(その意味では、ライブドア同様に「お買い物」を勤しんでいながら、
技術面に関しては皆無に等しい楽天も五十歩百歩)。ある種、小さい子供に成長促進剤を与えて、
見た目はオトナだけど、中身は実のところ何も詰まっていないどころか、体力面でも実のところ
オトナでもなかったというべきでしょう。そのことは、半ば無意味な経営拡大をして最終的に
落ちぶれたダイエーや西武グループという先達があるのですが。

逆に、日本には愚直に専門性またはニッチ分野を進んで、世界でもトップシェアという会社がいくつもありますし、
そういう会社でもM&Aや新分野進出をするまでに、しっかりと体力を付け、かつ闇雲に行うのではなく、
しっかり吟味を行っているのです。そういう会社は概して地味で目立たないですが、本来ならば、
そうした会社がもっと評価をされるべきだし、恐らく今後も高い評価を受けるはずです。

ライブドアにしろニッチでがんばる企業にしろ、利潤追求が究極的な目標であるので、収益の高さや
伸びが投資家にとってのベンチマークになりつづけるのは当然なのですが、今後は単なる数字ではなく、
もちろん経営者が細木数子とテレビで対決していることではなく、経営の実体との比較の上で
どういった収益を上げているかが重要になるべきだと思います。ライブドアがもっとインターネットに対して
愚直でバカな会社であったら。だからといって、今回お灸を据えられても、今のライブドアが
ゼロにまでリセットされるとも到底思えないですが。

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