憎しみが産み出すもの

何かあったときって、苦しいから何かのせいにしたいもの。

誰でも、『どうして私が？』ってきっと思う。
がんになったら、きっともれなくそう思うんじゃないかなぁ。

でも、気づいてしまった。
自分の不幸や不遇を何かやだれかのせいにしたところで、気は済んでも何一つ解決しないことに。
さらに言うと、気が済むこともない。


ぶつけてもぶつけても、さらにわだかまる気持ち。
憎しみは憎しみを産み、放した気持ちは倍に跳ね返って自分に戻る。


どうしてこんなことを思ったかというと…


単純明快。
憎しみをぶつけられたからです(笑)


ま～、私にしてみたら…
『は？？』と思うだけなんだけど。


子どものことでね。
お母さんが。
道端で取り乱して大泣きっていう修羅場。

まさか男女の修羅場以外にこんな修羅場を経験するとは…。


私を責めてるってわけでもなかったんだけどさ。
まぁ責めてるっちゃ責めてるっていう。

彼女によると、

自分の息子の過ちは、意地悪し返されたことでチャラなんだそうだ。
自分と息子が今大変なのは、みんな周りのせいだと言う。
悪いのは、みんな○○のせい。あれが悪い、これが悪い。
もともと、原因になった息子の悪事は見ないふり。
『そんなに悪いことなの？そんなにうちの子は悪い子かな？…』


…すいません。

かなり悪いです(笑)


何かあったとき、何かの、誰かのせいにして救われるならほんとにいいのにねぇ。
私だって、がんになったのは、あんたみたいな人に絡まれたストレスのせいだ！！とか言ったら楽になるだろうか。


否。


そんなことは絶対にない。

彼女も、きっと、思いっきりぶつけたのに楽にならなくて苦しんでるだろう。


助けてやらないけど。
そこまで優しくないので。

幸せは、すぐそこに転がっているのに。

ぶっちゃけ生きてるってそれだけで幸せなんだって。気づけば、毎日は別物のように輝くし、幸せの濃度も増すんだよね。

まぁ、苦しんでいる最中にその切り替えは難しいけれど。
でも、かなり苦しい心理状況も、思考の角度を変えることで思いがけず楽になれるんだと思う。


早く気がつくといいな。

アノヒト。。。