作家 井上香織 Official Blog

せつない純愛小説、やさしい目線で描かれたエッセイで人気の作家 井上香織が贈る癒しの空間 

祝・金メダル・羽生結弦選手

2018-02-17 | ★Diary★

今日、メディアは、羽生結弦選手の金メダルの話題でもちきりのようですね 


振り返れば、四年前の冬季オリンピックの際。


大雪で転倒し、骨折した母は、病院のベッドで寝たきり・・・

30年前に入れた[人工股関節]のまわりの骨の破損があまりにひどく、

すぐに手術を行うことができず、

約2週間ほど、片足を牽引されておりました。


そんなとき。

母が応援していた羽生結弦選手が、金メダルに輝き 

しかし、当時、母は。。。

すぐそばにあるTVを観ることもできない状態。

翌朝、私が[結弦くん・金メダル]の情報を伝えると、

牽引の痛みに耐える日々を送っていた母は、

「そう・・よかった 

久しぶりに笑みを浮かべた覚えがございます。


思い出話はさておき。

本日のお昼過ぎ。

井上はTVにて、フィギュアスケートの状況をチェックし、

母に電話をかけました。


「もうすぐ、結弦くんの番みたい」

「知ってるけど・・・転んだらかわいそうで、ドキドキするから見たくないから、

テレビはつけてないの」


たしかに。

実況の方が、

『さあ、次は四回転ジャンプ !!』

なんて言うと、

「どうぞ、うまく飛べますように 

つい、ドキドキ・ハラハラしながら、力が入ってしまうのは事実 (笑)



「じゃあ、結弦くんが無事に滑り終えたら、また電話するね」

そう言って、私はいったん電話を切りました。


そして、羽生選手の演技を見守ること数分・・・


『後半、これが最後のジャンプです』


という実況を聞きつつ、井上は、また母に電話をかけました。


いつも何回かコール音が鳴ってからでないと、電話に出ない母なのに。

なんと。

最初の[ リリリン ] の、[ RI ] くらいで、母の声がしました 


「連絡が遅いから、どうなったのか、今、メールを打とうとしていたのよ」


いつも穏やかなはず母の口調には、

いつになくイライラした感情が滲み出ており。

慌てて、私はこう言いました。



「大きなミスはなかったから、たぶん大丈夫」

「ホント 

「うん。結弦くんが金メダルかどうかは、このあとの二人の得点にもよるけど」

・・・ごそごそと音がして・・・

母は、ようやくTVのスイッチを押した様子 


「あっ、ホント じゃあね」

そして。。。

電話は、あっけなく切られてしまいました・・・笑・・・

 

羽生選手のみならず、

オリンピックという大舞台で試合に挑むアスリートの方たち。

その競技に向かい合う真摯な気持ちと日々の努力には、

心打たれます。

そして。
実際に会場に駆けつけたり、応援メッセージを送ったりすることのできない、

母のような人も、

TV画面を見ながら、励まされ・・・

[頑張って] と声援を贈っているのですね。


 

 


 

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