Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

立ち向かう男(Bad Reichenhall)

2007-09-16 21:55:55 | ドイツ
今日はお休み・・朝から目覚ましもかけずに寝ていたが、ご近所の朝の営みというか、お庭への水遣りなんかの生活音で目が覚めた。その上、キリスト教の伝道まできてしまった・・

平和な一日。無駄といえば無駄な一日ですけどね。

○7月3日(火)

アナウンスとともに駅構外にに出たのだが・・皆さんが立っているところは特にバス停というところではない。
駅専用の一時駐車場。ここは駅に人を送りに来た人や迎えに来た人が車を止めるところ。だから送りに来たお人も一緒にしばらく待っていた。ま、帰るに帰れないのかな・・

それにして昨日と違ってよいお天気。お日様がかんかん照っている。だから外で待っているkおばちゃんたちはじりじりと焼かれる感じが・・
少しでも日陰に入ろうとするが、駐車しに来る車も入るので、じゃまになっちゃいけなし。

それにしても、いったい何時になったらバスが来るんだろう・・と心配になってきた。皆さんのんびりと構えているけれど・・超日本人のkおばちゃん、具体的に『後何分』と分かっていれば良いのだが・・何にも分からないまま待たされるのはとっても不安!

バス駐車場にやってきたバスに向かって、まっていたおじさんが、そのバスがそうかどうか、聞いていたけど・・違うということ。
kおばちゃんも不安が募ってきて、そういえば路線バスがあるっていっていたな・と思い出し、バス停の時刻表を確認しに行くが・・10時過ぎまでFreilassingに行くバスはこない・・まさかこれに乗れっていってんじゃないようね。まだ9時にもなってないよ!!

いくら予定より早く出てきた・・とはいえ、直ぐに解決するような事態じゃないことだけは分かっているkおばちゃん。それにいつものkおばちゃんの行動と違って、『じゃあ今日はやめにしよう・・』というわけにはいかない。さあ、困った!

でも、バスを待っているほかのお客さんは比較的のんびり・・というかあちらの方がせっかちではないからか・・・日本の事情とはだいぶ違う待ちの風景。kおばちゃんの生息している地域なんかで事故で電車が止まると、駅員さんに食って掛かって文句を言う輩がいるけど、ここではイライラしているのはkおばちゃんだけのようだ。

20分以上待ってもなんの変化もない。というかそれらしいバスのかげもみえやしない。もう少し待って来なかったらタクシーで行こうかな、なんて考えたkおばちゃん。それにしもどのくらい距離がはなれてるんだろう・・タクシー代どの位するのかな・・なんて不安もあって、もし万が一だれか同乗してくれる人がいれば・・とも思い、待っているお客さんを見回し、比較的年齢層の若そい男女が2~3人固まって立っていたので話しかけてみることにしてみた。

もちろん、最初から「タクシーに一緒に乗らない?」なんて言えないから、「私お昼までにミュンヘンに行かなきゃ行けないのよ。ここからFreilassingまでどのくらいの値段でタクシーでいけるのかしら?」って聞いてみた。
すると、彼らは「えーーすごくかかるよ。だって50キロ(本とはもっと近い)は離れてるよ」とちっとも話に乗ってこなかった。「彼女(彼らのうちの一人)もミュンヘンまで行かなきゃ行けないけどFreilassingにいけば20分後とにミュンヘン行きは出てるし、1時間で着くから大丈夫だよ。」と応えてくれた。

そうか、50キロも離れてるのか・・ちょっと自力でタクシーはきついな・・まあFreilassingからは頻繁に出てるらしいし・・一応あれは国際列車だからドイツ国内のストとは関係ないかな・・なんて考えて、もう少しおとなしく待つことにした。

ようやく、30分はまっただろうか、それらしきバス(ったって普通の市営バス)がやってきたので、みんな暗黙のうちにばらばらと前と後ろから乗り込んだ。
バスには先客が半分くらい乗っており、多分よその駅も経由してきているんでしょうね・・バス中央部にある荷物置き場は直ぐにいっぱいになった。それでも手際よくみんな荷物を詰めて行った。

kおばちゃんもようやく座席に座れてひと安心。何分で着くかはわからないけれど、ここでじっとしているよりもはるかに動いた方が気が楽だ。

バスは町を出るとすぐにこんな自動車専用道路に入り快適に飛ばしだした。ああ・・よかった・・

すると、カーブで、あまりスピードを落とさなかったためか、車内中央部の荷物置き場においてあった荷物が崩れてドアに当たった。あらら大変!と比較的その場所に近いところに座っていたkおばちゃん、後ろを振り向くと、すかさず何人かの男性乗客が荷物の整理にかかった。もう、その手際の良さといったら!!!比較的子お年寄りがおおいお客さんだが、年寄りといえども機敏な動き、さっきまでおとなしくバスを待っていた『老人』と同じとは思えない身のこなし!

そして、その中の何人かは『次』のに訪れるかもしれない『不測の事態』に構えて、座席には戻らず、ずーーとドアのところで『体』をはって荷崩れを防いでおりました。その方達が冒頭の画像の方。まあ、なんと頼もしいことか!次の自体は俺が防ぐ・・とばかりに立ち向かっておりました。

なんだか妙なところに感動してしまったkおばちゃんです。(単純でしょ)

バスはそれこそ20分もしないでFreilassingに到着!ホームの直ぐ脇までバスは乗り付けて、どーとお客さんを吐き出しました。
丁度、このバスを待つように列車は停車して、皆吸い込まれるようにこの列車の中に・・kおばちゃんもちらっと行く先(経由先)を横目で眺めて車中の人に!
とりあえず何とか間に合うかな、と乗り込みましたです。

アーーほんとに気づかれした!と思いましたです。でも、バスがあってよかった!

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2 コメント

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はらはら (torachan0303)
2007-09-17 11:10:39
しました。なかなか臨場感が素晴らしいです。でも、待つというのもお国によっては違うんですね。私も先が分かっていれば待つのはそれほど苦にならないですが、様子が分からないと、焦ってイライラしますねー。

この国では、何かあったら自分で何とかするというのが身に着いているのかなーと思いました。日本だと、まあ、荷物片づけるところまではやる人がいるかもしれないけど、それから先はないだろうなと思うし。それは、バス会社の人のやることみたいに思ってやらない人も多いだろうし、落ちたことに文句言う人はいるかもしれないけど・・・って思ってしまうのは、日本人の好きなお国批判かなー。でも、他力本願だなーって思うこと多いです。何でもかんでも役所まかせ。自分でやれば早いのにって思うこと、多いんです。役所の対応も悪いですけどね。
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先の見えない不安・・ (kおばちゃん)
2007-09-18 09:57:20
旅の最後にも実はこの不安が出てくるのですが・・

ホントに情報がない不安というのも感じました。情報があっても『困った事』が解決されるんじゃないんですけどね。日本人の悪い癖、全てを知っていないと気が済まない・・無駄なストレスだけ溜まりました。
やっぱり、その状況に瞬時に対処できる能力の方が生きていくうえでは大切だと思いました。

なにかあったら『自分で』解決するのがあたりまえ。という体質を感じました。
災害があっても、直ぐに助けの行動を起こす人種と、ただ眺めてるだけ(ひどいのはカメラ片手に)とりあえず状況を見てから判断しよう(ったって出来るはずないのに)という国民性の違いをまざまざと感じました。
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