入ってみるとさらにすごい。剥げ切った床、セピア調に変色したメニュー、ビールと同じグラスに無造作に盛ってあるラー油とニンニク。ラーメンが400円、定食やセット物は680円。でもなぜだか餃子は400円。他のメニュー価格とのバランスを考えたら290円くらいでいいだろと思いながらも、餃子とビール、そしてチャーハン・ミニワンタンセット(680円)をオーダー。
餃子は手作りなのかなぁ?微妙に仕入れ物のような感じもして可もなく不可もなく。チャーハンはぱらっととは程遠いしっとりチャーハン。でも不味くはないです。いわゆる街の中華屋さんのオーソドックスチャーハン。具の細かさや、卵とご飯のきれいな混ざり方はしっかりした仕事ができています。付属するワンタンは賛否両論でしょう。スープが完全な濃いしょうゆ色で見ただけで喉が渇きそう。味もまさにチャーハンについてくるラーメンスープにワンタンが入ったものでした。ワンタンは思ったより量があり、ワンタンの中の肉には微妙な味がついている。
いい意味ではオールディなノスタルジック感。表現を変えれば雑多な場末感。ここは私みたいなおじさんが一見(いちげん)で来る所ではないんじゃないんですかね。学生時代とかに通い詰めて、久々に来て遠い目をして剥げた床やセピア調のメニューを懐かしく思う店。若しくは新人の頃高田馬場支店に勤務してた時によく食ってたよこの野菜炒め、などという会話が交わせないと、つまりここの場末感が心のどこかに本当の懐かしさがないと、私のような一見では最後までホーンテッドマンション感は拭いきれないわけです。
ここは本当に「飯を食う」お店です。値段の割りに決して不味くはありません。いつまでもこの量、この値段をキープしていただいて、周辺の学生さんとか予備校生(私も予備校は馬場だったのですが)の味方であって欲しいと思います。
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→カテゴリとしては珍来とかに近いのかと思いますが、もっと雰囲気は雑然としたB級グルメですね。
熊ぼっこ (ラーメン / 高田馬場、西早稲田、面影橋)
★★☆☆☆ 2.5