中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

人生は・・・戦わないこと!磨くこと!

2011-01-15 19:15:08 | 中国
突然、人生論ですか?と突っ込まれそうですね。

久々の日本での土曜日、会社には出てきたものの、通勤途中に前に買ってあった「怒らないこと」と言う本を読んだこともあって、ふと自分の「怒り」について考えてみました。実際、最近のブログでも、大きなところでは、世界や日本の政府に対して、小さなところでは、語学学校や研修会社など同じ業界への不満について、ブログの文字という暴力をつかって批判したりしている僕がいます。

自分が正しいと言うエゴがそうさせるとは薄々感じてはいましたが、仕事で疲れたり、てんぱってくると、どうも言葉尻が辛辣になります。自分への苛立ちもありますが、それでもそんな苛立ちを怒りに変えて他人にぶつけること自体、よくないことだと思いました。その本の中でも印象に残ったのは、「怒りは幸せの大泥棒」と言うフレーズです。日本の政治に対して、自宅のテレビに向かって怒っている僕のせいで、妻は間違いなく幸せな気分を害している・・・自分の理想にはなかなか届かない講師の教育スキルについて、厳しい言葉を講師に投げかけてる時点で、僕は彼らの幸せを奪っている・・・なんだか反省することが多すぎますね。

ビジネスにおいて、日本でも世界でも当然、競争社会ではあるわけで、常に厳しい競争のもと、冷酷な結果も示されます。あの会社には負けない!あそこより安くしたい!業界で1位になりたい!などと言った感情は、経営者はもちろん、モチベーションの高い営業マンほど持ち合わせているのではないでしょうか?もちろん、常に高みを目指す気持ちは、品質改善の原動力になり、結果的に成果をおさめることもできるでしょう。

ただ、他社を批判したり、出し抜いたり、盗んだり、常にライバル会社を意識しながら生きることは、怒りを原動力にしているだけかも知れません。これは国家間の間でもそうで、中国に負けるな!韓国に負けるな!と息巻いても、そのような戦いは終わりのないもので、最終的には自分も傷つき、疲弊します。実際、世界で成功している企業を見ると、ナルシストとはちょっと違いますが、「ひたすら美を追求したい!」「便利な世の中にしたい!」と言った自発的な理念が先行しているように感じます。

講師の品質の向上は、「習うなら優秀な講師に習いたい!」と言う当たり前のニーズを満たすものでしかなく、当然、優劣は数字に出ますが、決して、他社や他人と戦うことではありません。他社や他人は刺激を与えてくれる恩人と考え、まずは自分を磨くこと・・・人生もビジネスも幸せへの第一歩はそこかも知れませんね。


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