中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

中国ビジネス専門家が増えていますが・・・

2010-02-28 02:25:11 | 中国
このようなタイトルを書いている私自身も、最近は月に1、2度は、大手企業の社員の方を前にして、「中国ビジネス」について語ることがあるのですが、もちろん、私の専門は、語学スキルを通じて、いかに中国、中国人とのビジネスを円滑に行うかが中心になっています。中国人のマネジメントについても多少なりとも経験を積んできましたが、さて、実際の中国ビジネスの現場となると、まだまだ素人同然です。


何度かこのブログでも述べましたが、2009年は、10回、合計108日の出張で、生の中国を体感したつもりになっていましたが、1/3にも満たない滞在時間で語れることは少なく、2/3以上の膨大な時間、中国に身をおいていない時点でアウトです。さらに、もう7年も前から、企業に対して、中国語の研修をご案内し、ビジネスにおける語学の必要性など説いておりましたが、今から思えば「よくもまあ、現場も見ずに言ってたよね~!」と当時の自分が恐ろしくなります。1日より10日、10日より100日は現地に触れることで感じることは増えますが、所詮、中国のスピードにはついて行けません。現在は、日本にいる時にも、できる限りアンテナを張って対処しています。

語学に限らず、研修会社の多くは、自らがたまたま留学経験があり、語学が堪能であったりするものの、社会人経験としては、研修を実施する企業の方には遠く及ばず、更にはマネジメント経験もないのに、マネジメント研修を提案している営業マンさえ見かけます。モチベーションをアップしましょう!って言われなくても、優秀な企業の有能な社員は勝手にモチベーションが上がってますし・・・。語学研修においても、これから赴任される方よりも、現地での問題点を知っておくのは当然のこと。簡単に言い放ちましたが、これがまた難しい・・・

また、私自身も中国進出は真っ最中、会社設立から2年が経過しようとしていますが、そう簡単に中国では儲けさせてくれません。現地に限らず、日本国内でも、中国ビジネス支援や、ビジネスコンサルタントを名乗る方が増えています。が、彼らの中には、過去の駐在員経験を活かして後進にアドバイスをしよう!あるいは、学問的に分析した資料で「これが今の中国ですよ!」と主張されたり・・・これから中国に進出する人に少しでも情報を提供しようと言う試みは尊敬に値しますが、なにせ、過去のことも、机上の空論も当てにならないくらい、中国は広く、中国は速く、中国は深いのです。

私自身、複数のコンサルタントの方の話はもちろん、できる限り地理・歴史・経済の数字を分析して感じとり、自分なりの中国ビジネス像の仮設を立てて対処しています。ネット社会同様に、多くの情報が散乱するようになった中国ビジネス。新しい発見はもとより、情報の匂いと流れを見分ける力が今後さらに求められると思います。

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