中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

電車を停める前に、止めるべき日本の崩壊!

2012-03-11 21:40:32 | 政治
1年前の3月11日と同じ時刻、都内の電車を一斉に止めて黙祷を捧げたとのニュースを見ました。確かに東北でリスクを負って生みだした電力の消費地としての責任を感じたのであれば意味があるでしょう。また、別のニュースでは、福島で原発事故に対する抗議活動をした団体に対して、この日くらいは鎮魂せよ!との批判のコメントが踊りました。大地震、津波で亡くなられた多くの方の遺族、知人にとっては心がちぎれそうな映像が今日もひっきりなしに流れていましたし、救助、捜索にあたった自衛隊の方々も含めて、実際に現地に赴いた方々にとっては、忘れられない記憶です。辛いながらも共有して、新しい街づくりをしていこう!これは当然の思いです。

が、私も含めて、実際には直接関係のない人が1億人以上はいる中で、テレビ局の流す綺麗事の復興ムードや絆と言った一体感を、どこまで現実的に受け止められる人がいるでしょうか?命の尊さで言えば、熊野川の大雨でお亡くなりになった方も、落雷で命を落とした一人の方でも、数の問題ではなく、同じ悲しみです。運よく、直接の被害がなかった人間のするべきことは、一緒になって感傷に浸るのではなく、人災と言える原発事故において、補償に直結する責任の所在をはっきりさせる努力です。さらにデータを知りながら嘘の避難地域を設定したせいで、この先、どれだけ増えるかわからない新たな被害者の実態を把握すること、そして最も関心を持つべきは、ダダ漏れになった放射線物質の行方、収束とはほど遠い4号機のその後など、1年と言う区切りとは関係なく、本来は、政府もマスコミも国民も、現実の把握と今後の対策に一丸となるべきです。

よく日本のマスコミが指摘するように、中国では、政府の隠匿やねつ造、民間での偽物に至るまで、いくらでも批判されるような出来事は起こっています。が、それを批判する日本において、これほどまでに、何食わぬ顔で、事実を隠し、被害を隠匿し、責任者不在にし、これ幸いと増税の理由にする・・・クーデターがおきないのが不思議です。韓国・北朝鮮にはあまり興味がなかったので、スルーしていましたが、日本の在日への多額の生活補償、さらに震災の日に、日本沈没などとお祝いムードを醸し出した韓国と言う国との付き合い方もあらためて考えさせられました。震災直後の上海で私が見た韓国のニュースは、なぜか竹島の領土問題に関することでした。すべてのデータを握っていたアメリカの支援よりも、本来は真っ先に、それも巨額の義捐金を提供した台湾にこそ感謝すべきです。もちろん中台間の問題はありますが、その中国とて、震災直後には純粋なお見舞いの言葉を私の周りの中国人からもらいました。アメリカに管理され、中国に圧倒され、韓国に寝とられる・・・日本の自主独立なくしては復興後の未来など描けません。民主党がだめなのではなく、菅政権が誕生を機に民主党が売国奴に乗っ取られたことを理解すべきです。(中国人、在日と総称で呼んでは、心優しい個人に失礼ですが)

さすがに、マスコミの洗脳も見抜ける人が増えてきたとは思いますが、日本が独立してこそ真の復興が始まります。私の生活に損にはなれど、得にもならないコメントですが、日本に崩壊はすでに始まっています。


差別化なんて必要ない!当たり前が難しい!

2012-03-11 08:57:41 | 中国語
最近は、英語はもとより、中国語の需要が高まっていて、昔からの研修会社に加えて、英会話学校、語学系出版社、さらにはIT企業やグローバル人材コンサルタントを名乗る会社までが、中国語の企業研修のセールスに精を出し、クライアント先にも多い時は一日五社も売り込みがくるようです。

当然、忙しい人事の担当者からすると迷惑なわけですが、とりあえず、その会社の強みは何ですか?とは聞きたくなります。そこで問題になるのは、本来、中国語学習の基本は変わらないのに、変なノウハウやメソッドを編み出したり、Web活用で魔法の如く上達するような猫だましを強調するケースです。

さらには、その担当者は、中国でビジネスをした経験はおろか、行ったこともない場合もあり、中国を主戦場とする大手企業の社員に語学と言う武器を授けなければいけない仕事だとすれば論外です。

さらに、異文化理解が大事だからと、昔取った杵柄的に古い話をしていたり、担当の講師が中国人だからと彼らに異文化を語らせる、それは、その人が知る偏ったほんの一部の中国でしかありません。客観的なエリア分析、市場感、文革も含めた世代分析をせずに中国人など語れません。

たかが四つの声調さえ、まともに教えられないのが現状なのに、聞き流すだの、文型で覚えるだの、商談の中国語だの、頼むから基本的なことをないがしろにしないでください。

私も企業から差別化は何ですか?と聞かれ、三つぐらいは説明しますが、あまりに当たり前のことで、差別化でも何でもありません。一つ目は、中国語教育能力検定による講師品質の客観化と向上に取り組んでいること。二つ目は、社長の私はもちろん、研修の責任者が年の1/3を割いて、中国の現場を体感していること。三つ目は、営業、管理、役員、若手営業マン、さらにミッションに応じた中国語スキルを提供していること、自己紹介だけでも、社長、役員には十分なスキルになります。

どれも当たり前のことですが、特に講師の採用、教育は一筋縄には行きません。いつでもどこでも頼まれたら講師を派遣できる時点で嘘になります。考えてみたら優秀で暇な人は少ないからです。ゆえに、今年に入って研修需要は多いのですが、まずは目の前の仕事に集中したいと考えています。

大手企業と比べるとスタッフは少ない漢和塾ですが、熱意と行動力と感性の高い数人がいれば十分ですし、講師の大量生産もあり得ません。当たり前のことができない悔しさもありますが、だからこそ、中国や日本国内を飛び回り、受講生の現場を知りたいと思います。臥薪嘗胆、さて、何を舐めますか?