中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

ペンの暴力、ペンの洗脳・・・ペンは剣より強いのか?

2011-09-05 18:44:50 | 私事
突然、世界について考えてみましたが、結局のところ、宇宙戦争、核戦争も含めて、武力のあるなしが、世界の覇権を左右していることは否定できません。どんなに性善説に立って、非暴力を訴えても、攻め込まれて敗者になれば、それは無でしかありません。ガンジーの非暴力主義も、よく調べてみると、そんな生易しい綺麗ごとではないですし、ある意味狡猾な駆け引きだったりもします。現実は、無抵抗は袋叩き!だったりします。

今年になって発足した自由報道協会、分かり易いところでは、小沢一郎氏やホリエモンの記者会見を、既存のメディアと一線を画して実施した団体です。ご存知のように、日本のマスメディアの報道の多くは、記者クラブと言う、閉鎖的な仲良しクラブで、官僚や政府、スポンサーである大企業の広報に成り下がった記者が多いことで知られています。もちろん、中には、ジャーナリストとしてのプライドを持って、馴れ合いを拒む記者もいるのですが、サラリーマン社会の典型のように、ほとんどは弾かれて、変人呼ばわりされてしまいます。

日本の自主独立を阻むもの、それは、アメリカの支配と、官僚組織、そして彼らに加担する大マスコミが元凶であることは何度も繰り返してきましたが、批判するだけで何かが変わるわけでもないですし、相当の実力を持った人物が反旗を翻しても、当の国民とやらが、大マスコミの報道を無抵抗に受け入れるものですから、白が黒に、黒が白に、オセロゲームのように隅を取られて、ひっくり返されてしまいます。

それでも、まだ一角だけ隅が残っているとしたら・・・自由報道協会のような、マスコミに属していた当人たちの反旗は一縷の望みをつなぎます。正直言って、嫌われたり干されたり反論だらけの活動だと思いますが、言論の自由を、この国が標榜するのなら、多用なチャネルで、意見や追求が飛び交うのが健全な状態です。

ただ、日本で怖いのは、受け手側に情報を分析する力量がないこと。大新聞が言えば正しい!その逆もあって、ネットの意見が盛り上がってるから正しいらしい!どちらに転んでも両極端に振れてしまいます。「マスコミの流すニュースなんて、所詮誰かの意見でしょ!私は私!」と言う考えに乏しく、実際問題、報道統制がひどいと批判されている中国のほうが、情報に対する冷静な判断能力は日本人より優れていると感じます。

日本の原発問題では、ペンの洗脳が進行しています。が、誰かれなしに、特に匿名で批判するネットのコメントなどはペンの暴力とも言えます。ペンも剣も使い方を間違えれば危険物です。私のブログの意見、これは小川善久と言う人間の考え方に過ぎず、どのように受け止めるかはご自由ですが、反論や批判は実名でお待ちしております。溢れる情報の渦に溺れないように、客観的に情報を受け止め、流れを感じて、両極の意見も聞いてみる・・・そんな感受性が当の私にも必要な気がします。