中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

『THIS IS IT』のスタッフに見るプロフェッショナル!

2010-06-17 12:53:58 | 中国
別にこのようなコメントは、すでにあの映像を見た方なら誰でも感じることだと思いますが、昨日、上海行きの飛行機の中で、あらためてマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』を通しで見て、鳥肌というか、涙まで出そうになりました。スチュワーデスの方が、大丈夫かしら・・・と言った表情で飲み物をすすめてくれました。

マイケル自身が素晴らしいことを、過去の批判を忘れたかのように、彼の死によって世界が再認識したことは、間違いないことです。実際、彼の動き、メッセージ、歌声、歌詞のない叫びでさえ、ビシビシ伝わります。マスコミは怖いな~とも感じました。本人の思いの一部も伝わらず、語れぬ存在になったら急に美化が始まったり・・・

そんなことよりびっくりしたのは、この作品に関わったスタッフ、とりわけダンサーの存在です。100人ほどが1組のオーディションを何組も実施・・・わずかな時間に輝きを表現できた、わずかな人だけが立てるステージ。バックダンサーと言ってしまうと、主役を引き立てるような意味合いに聞こえますが、予選のステージの100人でさえ、プロ同然、あるいはプロとしてやってきた人なわけで、その関門の狭さは尋常ではありません。もちろん、ステージではマイケルの動きに魅了されますが、ふと目をやったダンサーの動きにも鳥肌が立ちました。

ダンサーはもちろん、プロデューサー、ギター、ドラム、コーラス、照明・・・すべてがプロフェッショナル。そして同じ目標に向かって作品を作りこんでいきます。お金をかけてるから・・・と言ってしまえばそれまでですが、お金では作りこめない感動、これこそがエンターテイメントだと、誰でも口にするようなことをあえて言ってしまいます。

振り返って、中国赴任を控えたビジネスマンに中国語の研修実施する漢和塾はどれほどのパフォーマンスをお届けできているのでしょうか?教師の実力テストと言う関門を潜り抜けてきたとは言え、一人一人の教師が、研修のステージでどこまでプロ意識、熱意が伝えられているでしょうか?また、教師とともに歩むはずの私も含めた漢和塾のスタッフと、どこまで目標を共有して、一体感が出せているでしょうか?

エンターテイメントと一緒にするなと言われるかも知れませんが、600人の中から選ばれた50人の漢和塾教師の中の上位5人でさえ、プロの入り口に過ぎないですし、私の理念や思いの一部しか教師に伝わっていないのが現状だと打ちひしがれました。あまりにも理想は遠くにありますが、熾烈な競争を勝ち抜いた人材が、技術と熱意と一体感を持って研修に挑めたならば、時間単価2万でも3万でも感動をお届けできるはず・・・

マイケルと研修、どんな展開かと思われたかも知れませんが、上海の夜に熱い覚悟を決めました。