国連分担金、中国反発!

日本が国連分担金比率の引き下げを検討していることを受けて、自国の負担が増える恐れがある中国などが反発を強めている。<10/19付、NIKKEI NET引用>

アメリカのボルトン国連大使は、上院外交委員会の公聴会で同分担金の削減を求める日本の主張に一定の理解を表明。日本は米国についで高いと指摘したうえで、常任理事国が実現しなければ、19%の負担を維持できないという議論が出てくるのは理にかなっている。と述べた。

問題は今話題の中国である。案の定これに反発を強める。↓

中国は分担金は加盟国が「支払える能力に応じた負担をするのが原則」だと指摘し、中国の分担金(2.1%)と日本(19.5%)の差は、両国の支払い能力の差の反映だと主張する。

ちなみに、中国をのぞく主要各国(常任理事国)の分担金を参考までに列挙する。
米国(22.0%)、英国(6.1%)、フランス(6.0%)、ロシア(1.1%)
他の主な国は、ドイツ(8.7%)、イタリア(4.9%)、スペイン(2.5%)、ブラジル(1.5%)、インド(?%)

日本はアメリカを除く、他の常任理事国の合計よりも多い金額である。
なんと驚くべき数字と各国の実態であることか。

まあ、日本は今まで、安全保障理事会の常任理事国になりたい一心(野心か?)で、
このバカバカしい比率の差をじっと我慢してきたのであろう。以前から疑問に思っていたのであるが、この数字は常任理事国加入云々以前の問題である。漸くにして、現政府がこの問題にメスを入れたことを歓迎し評価する。

米国を除く常任理事国4カ国の合計額よりも多くを負担することは不公平だとして、日本の国連代表部が、「加盟国の地位と責任が考慮されるべきだ」と主張しているのはまったく正しい。

一方、国際協力機構(JICA)の緒方貞子理事長は、分担金の問題について、「日本は国連改革とか安保理の問題とリンクして発言すべきではないと思う」と記者団の質問に答えて述べた。<10/18付、asahi.com引用>

緒方貞子氏の見解は一見識ではある。しかしながら、中国が日本の常任理事国入りに、頑なに反対しているのは、アジア地域の覇権を目指す何物でもない。このことは多くの識者の指摘するところである。しかも分担金についての考え方は上述の如くである。わが国の寛容と忍耐にもおのずから限度がある。

そもそも、国連は多様な考え方を持つ加盟国の集団で、国連改革といって一般論を述べても、国家間の利害がある限り、まとまる話しではない。

ダイナミックに分担金を払えなくなるような環境を作り出さなければ、この改革は進まないと考える。日本の国連負担金が、国連の運営上、その影響が現実のものとなるようなインパクトを与えなければむずかしい。そうでなければ、国連は何も困らないからである。

分担金の比率はGNP比なのかGDP比なのか知らないが、国によってはまともな数字も把握できていない、この数字をベンチマークとして使うことは如何なものか。良く分からないが、ファジーではないのか。総合的な国力をベースに、比率ではなく絶対金額で決めるのはどうなのか?

国力とは経済力=中国の云う支払い能力だけでもあるまい。神舟6号を打ち上げる国ではないか?人口であり国防力であり核保有国であったりと、いろいろな要素が組み合わさるのであろう。

素人の一例ではあるが、こうして矛盾点を正し改革を進めていくことだと思う。
コメント ( 13 ) | Trackback ( 6 )
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コメント
 
 
 
時評親爺さま (閑話ノート)
2005-10-20 17:31:00
TB有難うございました。

国連改革も大変なことですね。

負の遺産を背負わされたら堪りませんね。

どうするつもりなんでしょう。

それでは又。

 
 
 
maruさま (閑話ノート)
2005-10-20 20:38:27
TB有難うございました。

益々のご活躍をお祈りいたします。

それでは。

 
 
 
全くその通りですね (煩悩即菩薩)
2005-10-20 20:39:52
 はじめまして。

 全くその通りだと思います。中国ってなぁ絵に描いたようなヤクザな国ですね。

 人(ここでは国家ですが)というのは、何だかんだいって見返りがあって始めて何か行動を起こすものだと思います。(親切をするのは感謝がほしいからだし、自己満足がほしいからですし) このまま無駄な血を流し続ける理由がわかりません。



 日本の常任理事国入りを拒否しておいて、自分はお金を払わないというのは通らないのでは?それが中国文化なのでしょうか。

 戦勝国だけで国際社会をどうこうするやり方も、そろそろ見直す必要があるんじゃないかと感じています。
 
 
 
煩悩即菩薩さま (閑話ノート)
2005-10-20 21:01:02
はじめまして。

コメント有難うございます。

それにしても立派なハンドルネームですね。

さて、中国はもともと覇権主義が根底にあると睨んでいますが、昨今の動きは急成長している、この国を支えるエネルギー資源の安定的確保が最重要課題なのでしょう。

東南海でのさまざまな動きは、その証左だと思います。

反日政策はそうしたバックボーンからくる、外交カードのひとつでしょう。(常任理事国入りNG、分担金削減もNG、その他諸々)

先日の拙ブログ、「小泉首相、靖国参拝!」の書き込みで、中国の内政問題と断じましたが、このことと、上述事由によるものと思われます。
 
 
 
靖国問題もホットですね (煩悩即菩薩)
2005-10-20 21:34:54
 褒めていただいてありがとうございます。(初めてです)

 靖国問題の記事も拝読いたしました。

 相手の国のことを悪く言って、ガス抜きをさせるというのはよくある話ですね。



 ちょっとよくわからないのですが、どうして儒教を背景とする国家だけが日本非難をよくやるのでしょうか。偶然の一致かなあ。東南アジアの国々の靖国に対する反応なんて目にする機会がないですから不思議です。



#全然関係ないですが、自分は息子さんとほぼ同い年ですね。
 
 
 
旅限無さま (閑話ノート)
2005-10-20 22:27:33
TB有難うございます。

貴方ブログにご挨拶と少しのコメントをさせて頂きました。

今後とも宜しくお願いいたします。
 
 
 
依存症の独り言様 (閑話ノート)
2005-10-20 22:37:56
TB有難うございます。

分担金比率の計算式、貴ブログで分かりました。

勉強になりました。

有難うございました。
 
 
 
国連分担金の未払い (マロのエスプリ)
2005-10-21 01:19:47
鋭い見識であり、的を得た内容です。

又、中国の抵抗です!

先日の党首会談で、前原代表は、靖国問題で、中国に対して、トータルで外交を展開すべきと理論展開すべきであると、靖国参拝を批判していたが、中国は靖国参拝など問題ではなく、アジアの覇権を狙っているのである。

日本の国連分担金の率は不条理であることは、明白の理である。

中国が出てくると、阿部幹事長代理などの一部の政治家を除いた、殆どの政治家・メデイア(産経新聞の除いた)などが腰砕けとなる。特に、メデイアに受けの良い前原代表は、落胆した。テロ特措法の一年間延長の拒否、今回の靖国参拝のパラドックス的な批判。

かって、アメリカが、アメリカの意見を無視させられた国連の運営に対して、国連の分担金の支払いを拒否したケースがあっつたが、一度、日本も支払い拒否をしてみたらどうであろうか。

今の国連には、国連改革より、経費確保の法が大事であろうから、少し、国連も真剣に考えるのではないだろうか?

今の国連の現実を審査すれば、国連不要である。

そして、日本は、防衛庁を国防省に格上げし、情報機関を設立し、更に、海外の大使官

全てに、情報担当官と武官を編入させること。

海外援助及び、支援金は、予算上はゼロとし、日本の国益にプラスになる要件のみ、特別予算に計上すればよい。

ましては、靖国に代替する無宗教の施設にたいする予算計上は、言語道断である。

中国・韓国の為に、日本人の血税を使う必要なはいと、考える。

朝日新聞が大好きなニュヨーク・タイムズの日本事務所(東京)は、朝日新聞の本社ビルに間借りしていると、聞いて、全てが納得した。

 
 
 
マロのエスプリ様 (閑話ノート)
2005-10-21 09:54:10
コメントを頂き有難うございます。

お褒め頂き恐縮しております。

僕は多くのブロガーの皆さまのように、自己(主張)を正当化し客観性を持たせるために、幅広く多面的な角度から調査をしたり、情報や資料を取寄せたりして、推敲に推敲を重ね、これでどうかと完ぺきを記すような書き込みをするやり方をしておりません。

また、僕が拝読する立派なブロガーの皆さまは、ご自身の主義主張、哲学、あるいは価値観といったものが普遍的なベースとしてありそのもとに投稿されております。



僕はそんな能力はありません。そのテーマ、事柄について、自分の目線で直感的に、率直に疑問に感じたこと、不条理と思われること、何か変だなぁと思うことなどを、素直にそのままベタ打ちしているだけです。

僕自身が過去のブログを読み返して、可笑しな意見を述べたなぁと思うことが多々あります。しかしながら、一度お越し頂いた読者の皆さまのこともあり、編集をし直すことを原則しておりません。

読者の皆さまからみれば、僕の主張に一貫性のない矛盾がいっぱいあると感じるでしょう。

こんな拙ブログですが、繰り返し訪問頂く皆さまと交流ができますことを大変嬉しく思っております。

長々と失礼しました。

これからも宜しくお願いいたします。

追伸

申し遅れました。(笑)

マロのエスプリ様のコメントまったく同感でございます。
 
 
 
マロのエスプリ様、追伸 (閑話ノート)
2005-10-21 12:22:45
>防衛庁を国防省に格上げし、

↑賛成します。

名称の経過は、「警察予備隊」からスタートして幾多の変遷がありましたね。

ところで、庁と省はともかく、「防衛」を「国防」にすることが、何故、叶わないのでしょうか

憲法9条に抵触するとでも云うのでしょうか?

諸外国を意識してのことでしょうか?

「国防」と名称変更することが、軍隊を持つイメージと受け止められるのでしょうか?

僕のアタマではさっぱり分かりません。

そんなことを云うと右翼になってしまうのですか?

右翼ではないにしても、タカ派とでも云うのですかねぇ。みんな平和ボケで困りました。

 
 
 
煩悩即菩薩さま (閑話ノート)
2005-10-21 13:14:31
>自分は息子さんとほぼ同い年ですね。

↑本当ですか?お若い菩薩さま!

しっかりしていらっしゃる。僕の一人息子と大きな違い。

息子(東京在住)生まれたときから東京で育ったせいか、

信州諏訪の田舎に帰ってきてくれません。

すみません余計なことを云って。。。



さてさて、儒教のお問合せでしたね。

ご存知のように、孔子を祖とする教えなのですが、

中国政府、そんなことは関係ないのですよ。

社会主義の国でもありますしね。

むかし文化大革命がありましたが、

その時代は信教の自由がありませんでした。

片っ端から寺院迫害を受けました。

今はその点、信教は大分自由化されているとのことです。

以上友人(現役時代の同僚で長いこと中国現地法人に駐在)

の見解をお伝えします。遅くなってごめんなさい。
 
 
 
幻想封歌さま (閑話ノート)
2005-10-24 23:27:25
TB有難うございます。

貴ブログへご挨拶させて頂きました。
 
 
 
Unknown (やまと@幻想封歌)
2005-10-25 22:13:05
遅ればせながらTB貼らせていただきました。

わざわざコメント頂きまして恐縮です。



きっとこうした矛盾がもっと他にもあると思うので、バシバシと世界に訴えて欲しいものです。
 
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