小泉首相、靖国参拝!

小泉首相が靖国神社を参拝した。
予想したとおり、中国、韓国が反応した。
また、日本の野党は相も変わらず、小泉首相を批判。
連立与党も参拝の賛否が分かれている。
なぜこんなにも靖国参拝を批判するのか。

きょうは、マスコミやブロガー諸兄が主張していることとは別の視点から、
中国に絞り、この問題を論ずることにしたい。

わが国に対する中国の歴史認識と靖国参拝反対の強い圧力は、
中国共産党一党支配を維持するための、中国の内政問題の姿にほかならない。

かつて小平*が進めた経済開放政策(市場経済)により、
今日まで急速な経済発展を遂げているのは周知のとおりである。
いくつかある経済特区は、市場経済を推進する典型であり象徴である。
*小平は周恩来と並ぶ筆者の尊敬する人物

少し遡るが、1992年、小平の上海や華南視察による「南巡講和」が有名である。
いわゆる白猫黒猫論である。「白い猫も黒い猫も鼠をとる猫は良い猫だ」、
「富めるところから先に富め」、いずれも有名な小平のことばで記憶に新しい。
このとき、保守派は共産党支配の崩壊につながるとして反対したのであるが、
小平はこれを退けたのである。

この経済成長過程で、中国沿海州VS内陸部、都市VS農村などの貧富の格差を生む。
このほかにも中国共産党政権は、さまざまな社会的ひずみを招いた。
共産党幹部らの汚職の増加も一例である。

中国は経済を自由化したのであるが、言論ほかの民主化、自由化は社会主義国として
いまだ開放されず、統制社会のままである。
なぜ、このような国策を取ったのか。
旧ソ連の崩壊を目の当たりにしたからである。

しかしながら、日本や西側先進諸国の中国への資本参加と企業の現地化は、
経済成長を著しく押し上げたのと同時に、西側自由主義文化や思想を、
広く大陸に伝播したのである。
この経済自由化政策が、やがて一党支配体制の崩壊や解体につながるのではないかと、相変わらず根強い危機感を持っているのである。
この中国共産党指導部の見方は、そこのトップの人材の小粒化を意味する。
かつての周恩来首相や小平総書記のような、人間力のある偉大な政治家が輩出しないことにも起因する。
また、広大な土地と膨大な人口、多民族国家として強い統制力を持たねばならない
中国の歴史でもあり宿命でもある。

とは云うものの、経済自由化は、もはや後戻りさせることはできない。
ここに中国政権のジレンマがある。

四五天安門事件(1976年)や、六四天安門事件(1989年)のような、
反政府暴動をみたび起こしたくないのである。
したがい共産党政府は、中国人民、民衆の必然化する自由化、民主化へのマグマを
抑える戦略として、そのエネルギー(マグマ)の矛先を日本に絞っているのである。
その材料は、①歴史認識問題(教科書問題他)、②靖国神社問題、③領土問題、
④石油・ガス開発問題等など多岐にわたる。

中国国内にあっては、今回の「神舟6号」の打ち上げや、
スポーツなどに見られる国威発揚政策である。
こうして中国民衆の潜在的不満を回避させているのである。

以上の理由により、仮に靖国神社問題が解消したとしても、
中国当局は共産党一党支配を維持するために、これからも他の内容・材料による
反日政策を企てるのである。
これが中国の反日政策の本質である。

よって、親中国派(加藤紘一議員など)の言動や、わが国野党が対中政策を打ち出しても、何ら両国友好の改善にもならなければ、わが国の好ましい国益にもならないのである。ましてや、日本のマスコミ、メディアは、云うに及ばないのである。

閑話ノートの結論

中国の過敏な日本(靖国参拝)バッシングは、中国自身の内政の矛盾**の表れで、
日本にとって関係のないことと理解する。
**経済自由化と言論思想の弾圧という相反する奇妙な社会国家

このために次の対応をしたい。

◇靖国参拝問題は、わが国外交問題の俎上にあげない。

◇中国ロビイストは、小泉政権の足を引っ張らず静かにしていること。

◇国をあげて過敏に反応せず、無視することが肝要で放っておけば良い。

◇真の日中友好関係が樹立されるのは、覇権国家中国の中華思想を捨てるときか、
中国共産党が解体した後のことになる。

◇それまで日本はどうするか?
民間ベースで今まで同様、中国への経済活動を行う。(日中双方ここから逃れられない)
二つ目は、包括的なアジア外交の展開を計る。**
**9/22付、当ブログ「総選挙考/その9政権連立与党の重みと課題」参照
コメント ( 27 ) | Trackback ( 13 )
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コメント
 
 
 
TB有難うございました (amenbo)
2005-10-18 11:51:19
中国の靖国批判は極めて政治的なものだから、被害国の感情を傷付ける云々という観点からこれを捉えるべきではないという主張は、自民党の安倍晋三氏や中川昭一氏も何度となく指摘されていますよね。

マスコミも分かっていると思います。分かっているのに、分からない振りをして、アジアの平和のためになんて批判しているのです。性質が悪いですよ。
 
 
 
amenboさま (閑話ノート)
2005-10-18 12:20:20
コメント有難うこざいます。

マスコミ、まったくそのとおりですね。

民主党前原代表も、ついにブレ始めました。

予測はしていたのですが。。。
 
 
 
坂眞さま (閑話ノート)
2005-10-18 12:37:10
TB有難うございます。

これからもご指導お願いいたします。
 
 
 
TBありがとうございます (正弘)
2005-10-18 12:40:36
中国ロビイストは本当に黙っていて欲しいですよね。加藤紘一の名前は流石に見飽きました。



それにしても、今のところ大規模なデモも起こっていないようですね。中国よりも日本でのほうが騒いでいるくらいなのではないでしょうか。日本のマスコミはもっと強気でもいいと思うのですが。情けないですね…
 
 
 
正弘さま (閑話ノート)
2005-10-18 12:59:56
こちらこそ、TB&コメント有難うございます。

>加藤紘一の名前は流石に見飽きました。

↑まったくです。

この方は、「加藤の乱=優柔不断のお家騒動」であがりのお方と認識していたのですが。。。

まだ復権を夢見ているのでしょうか?



 
 
 
靖国 (大隈 充)
2005-10-18 14:52:29
どうしてチベット侵略してガス田盗んでいる国と竹島を不法占拠している国に死んだ人を拝むことぐらいで外交カードにされなきゃならないのだろうか。

 右も左も小泉批判したら彼らの思う壺になるだけ。

A級戦犯が人殺しなら、今の彼らはゆすりたかりではないのか。殺人者の子供だって墓参りぐらいでするし文句言う人もいない。自国民が殺されたことを永久に恨みに思うという国柄なら、元寇の役で中国と朝鮮の兵隊に対馬と博多で何人の日本人が殺されたと思うのか・・海の上で股裂きされた事実を忘れたというのだろうか・・・

 日本のマスコミは過剰すぎる。

この二つの国本音は金ほしさではないだろうか。
 
 
 
大隈 充さま (閑話ノート)
2005-10-18 16:13:38
コメント誠に有難うございます。

先の大戦の「痛切なお詫び」をいつまで続けなければならないのか?

まったく不思議な国家ですね。

>日本のマスコミは過剰すぎる。

↑まったくでございます。



マスコミやジャーナリストをこうして批判すると、

今度は、「憂うべき右傾化、軍国化、帝国主義復活、日本は国際社会で孤立する。由々しき問題」とくる。

困ったものです。

今後ともご指導お願いいたします。
 
 
 
賛同 (つねさん)
2005-10-18 19:28:38
閑話さんの、意見に賛同です。

私も、中国の対日姿勢のあり方に、とても疑問を感じて憤慨なる思いをしています。
 
 
 
Unknown (youz)
2005-10-18 20:54:27
TBありがとうございます。

こちらからもTBさせていただきました。



靖国問題を外交の俎上に乗せないというのは、外交には常に相手がいる以上なかなか難しいことかと思います。

ただしこの「相手」はこの問題で実に決まりきった対応しかしません。つまり、この問題をうまく使えば相手国の行動を制御、選択肢を絞り込むことができるのでは?と考えたりしています。

そこまでの舵取りを任せるのは不安な気もしますが、一つの意見として。
 
 
 
はじめまして (はにわ)
2005-10-18 21:46:49
TBありがとうございます。

こちらからもTBさせていただきました。

中国の反日政策に関する考察、もっともだと思います。

確かに靖国を外交の俎上に上げないというのは、英霊のためにも必要なことですね。

馬鹿騒ぎする特定アジアは放置がいいんでしょう。
 
 
 
つねさん様 (閑話ノート)
2005-10-18 21:58:39
ご丁寧に、コメント、TB有難うございます。

貴方のブログにご挨拶させて頂きました。
 
 
 
youzさま (閑話ノート)
2005-10-18 22:09:57
コメント&TB有難うこざいます。

外交問題、確かに相手がいるのですよね。

なかなか本件は難しいですね。

貴ブログにご挨拶させて頂きました。
 
 
 
はにわ様 (閑話ノート)
2005-10-18 22:26:03
ご丁寧に、コメント、TB有難うございます。

貴方のブログにご挨拶させて頂きました。
 
 
 
ko-bar-berさま (閑話ノート)
2005-10-18 22:43:53
TB有難うございます。

貴ブログへご挨拶させて頂きました。

益々のご活躍お祈りいたします。
 
 
 
台湾も (ko-bar-ber)
2005-10-18 22:48:39
コメントありがとうございました。

私は、①歴史認識問題(教科書問題他)、②靖国神社問題、③領土問題、④石油・ガス開発問題

のほかに、台湾問題があると思います。

今年2月の日米安全保障協議委員会で、はじめて「台湾問題を平和的解決」が記されました。

4月のAA会議で、日中首脳会談がありましたが、胡錦濤が一番恐れているのが「台湾」問題に日米が介入することのようです。

そのためには、なんとしてでも日本を叩いておきたい狙いがあると思います。
 
 
 
廿世紀之怪物悦楽主義さま (閑話ノート)
2005-10-18 23:44:16
TB有難うこざいます。

貴方ブログへご挨拶させて頂きました。
 
 
 
靖国参拝事変 (マロのレスプリ)
2005-10-19 01:09:10
まったく同感です。

何れにしても、日本のメデイアの知性の無さ(稚拙さ)に愕然とします。中国・韓国に関する問題については、何で性善説を信望するのか、摩訶不思議です。

その反面、日本について、性悪説を取るのか、理解できません。

特に、最近、経済同友会の代表幹事の某氏の日本政府

に対して、極端な矮小な批判をする姿勢には、得体の知れない中国寄りの「おべんちゃら」を感じがする。

 
 
 
マロのレスプリ様 (閑話ノート)
2005-10-19 09:39:01
コメント有難うこざいます。

>日本について、性悪説を取るのか、理解できません。

↑まったくです。

戦後60年、わが国が諸外国に戦争を仕掛けたと云うのでしょうか?

日本のメディアはどこの国のメディアかと我が目を疑ってしまいます。

益々のご活躍をお祈りいたします。

それでは。

 
 
 
不眠飛行さま (閑話ノート)
2005-10-19 09:41:58
TB有難うございます。

貴方のブログへご挨拶させて頂きました。

これからも宜しくお願いいたします。
 
 
 
事務長さま (閑話ノート)
2005-10-19 09:47:43
小泉首相 靖国参拝(Tempus Fugit~光陰矢のごとし~)

TB有難うございます。

益々のご活躍をお祈りいたします。



 
 
 
ねこまんま様 (閑話ノート)
2005-10-19 09:49:40
TB有難うございます。

いつも楽しく貴ブログ拝読いたしております。
 
 
 
死脳哄笑さま (閑話ノート)
2005-10-19 11:24:00
ご無沙汰しました。

TB有難うございます。

いつもながらのポイントを突いた論評感じ入ります。

 
 
 
豊富な関係資料! (閑話ノート)
2005-10-19 14:46:08
感動創造カンパニー」ダスキン城北の部屋!様

TB有難うございます。

こちらからも相互リンクさせて頂きます。

それでは又。
 
 
 
そうです・・・・ね (滋爺)
2005-10-19 15:05:36
観念論どころか、具体的で

判りやすい、ご主張です。



ありがとうございます。
 
 
 
滋爺さま (閑話ノート)
2005-10-19 15:48:58
ご多忙中、すみません。

コメント有難うございます。

まぁ、靖国は奥行きの深い難しい問題ですね。

朝日新聞の社説、「負の遺産が残った」と他人事のように論評しているのが、どうも引っかかります。

それでは又。
 
 
 
こんばんわ (くう)
2005-10-19 23:30:25
TBありがとうございます。靖国は一言じゃ解決できない問題ですね。

今日、国会で民主党の党首さんは、A級戦犯が合祀されてる限り靖国には行かないと言ってました。

???って感じです☆

 
 
 
くう様 (閑話ノート)
2005-10-20 09:32:10
おはようございます。

コメント有難うございます。

貴方ブログへご挨拶させて頂きました。

前原さんも大分ブレてきましたね。

やがて自己矛盾に陥らねば良いのですが。(笑)
 
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首相の靖国参拝を擁護せよ! (依存症の独り言)
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靖国参拝という名の踏絵 (王道研究)
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小泉純一郎氏に”あっぱれ” (世間に”喝”と”あっぱれ”)
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小泉首相、靖国神社を参拝(11月17日14時42分追記) (不細工な不ログ)
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靖国問題に関する一論考 (珈琲党の呟き)
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小泉首相が靖国参拝 (はにわ庭)
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小泉首相 靖国参拝 (Tempus Fugit~光陰矢のごとし~)
 小泉首相、靖国神社を参拝…昇殿・記帳せず 小泉首相は17日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。首相は就任以来、年1回の参拝を事実上
 
 
 
靖国参拝 (死脳哄笑 シノウコウショウ)
いたるところで語られている小泉首相の靖国参拝。スーツ姿で本殿にも入らず記帳もせず、ポケットから賽銭を出すというショボイ参拝だった。8/15に参拝するという公約を一度も守れていない小泉ならば、あれが限界だろう。どうせ中国は内容に関わらずお決まりの反発をするの...
 
 
 
小泉首相が靖国神社参拝は是?非? (「感動創造カンパニー」ダスキン城北の部屋!仕事も人生も感動だっ!)
小泉首相が靖国参拝へ 中韓の猛反発必至 あなたは、参拝に賛成?反対? で、その理由は? よく考えてみよう。来年で、任期が切れる首相が、何故参拝しているのかを・・・   本日、靖国神社秋季例大祭に合わせて小泉首相が参拝と報道された。例によって中国と韓国.