神奈川県相模原市のボーカル教室 カヌマミュージックスクールです。
まだ日劇があったころのお話です。
日劇といえばウエスタン・カーニバルや宝塚のようなレビューが有名でしたね。
カヌマが六本木で歌っていた時、対バン(カヌマ30分、ピアニスト30分交代)に日劇のオーケストラ専属のピアニストが来たことがありました。
公演と公演の間のアルバイトで来たのです。歌は歌えませんがポピュラー、ジャズなどそれはそれはさすがという演奏でした。
ある時お客さんが切れた時二人でお話をし、ある歌のイントロで1小節目の途中から2小節目にかけて8連符が連なって低音から高音まで一気に駆け上がる箇所があるのですが「ここはギターでは難しいんですがピアノではどうですか?」と楽譜を見せるとスッとピアノに手を置き一気にスラスラスラーと弾いてくれました。さすがとしか言いようがありません。オーケストラ、それも日劇の専属ピアニスト、恐るべし。でもその先生「歌えるっていいですね。歌えたらなー」と言っていました。天は二物を与えず、かな。