西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン -175-( ビリー・グラマー 1 )

2011年11月06日 | カントリーギター列伝
 
Billy Grammer(1)

米国盤 Vocalion Records VL-73826 Country Favorites

(1)Gotta Travel On (2)Columbus Stocade Blues (3)Rainbow Round My Shoulder (4)I'm Moving On (5)Wabash Cannon Ball (6)Gonna Lay Down My Old Guitar (7)Detroit City (8)Lonesome Life (9)New River Train (10)I Saw Your Face In The Moon

米国盤 Decca Records DL-4642 Country Guitar / Billy Grammer

(1)Guitar Polka (2)I Fall To Pieces (3)Send Me The Pillow You Dream On (4)A Wound Time Can't Rrase (5)Little Joe's Guitar (6)Kentucky Waltz (7)The Three Caballeros (8)King Of The Road (9)Faded Love (10)Wednesday Night Waltz (11)Country Guitar Blues (12)Born To Lose

Billy Grammer (1925~2011年イリノイ州 出身)


いつも覗いているアメリカの Hillbilly サイトを見ていたら往年のスター歌手&カントリーギタリストだったビリー・グラマーが2011(平成23)年8月10日に亡くなった・・・・・と出ていました。
私は彼のレコードを2枚持っていますが 1枚はデッカレコードの廉価レーベル Vocalion Records からのボーカルもので(写真左)、もう一枚はデッカレコードのレギュラー盤(写真右)のギター演奏集で ジャケットにパンチ穴(右上にあります)を開けて廉価盤として売られていたものです。 私のカントリーレコードは80%はこうした廉価盤で占められています( お金がない頃いかに安価でレコードを買うか---にいつも苦心していた結果です )・・・・・初めの頃はカントリーを広く知りたいためにオムニバス盤で、それから一人一枚主義で始めたのに やはり魅力的な歌手のレコードはどんどん増えていったものでした。

ビリー・グラマーは高山宏之さんの 「 ウェスタン音楽入門 」 には載っていない人でしたので 後年になって Country Guitar Player として知ったので、ギターアルバムを買ってみて後から歌手としてのビリーを聴きました、歌手としてはあまり特徴のある歌声ではないので 私の中では平凡なカントリー歌手という感じを受けたままずっとそれが続いています・・・・・ある曲を聴いた時に ”あっ、OOが歌っている!” といった強烈なインパクトがこの人の歌声には感じられなかったんですね。

ボーカルのレコードですが・・・・・スティールギターやフィドルが出てくるカントリーではありません。女性コーラスをバックに エレキギター、生ギター、ドラム、時にピアノが入るといった都会的なナッシュビルサウンドスタイルですので何だか中途半端な感じで 彼の歌の特徴がなおさら目立たないものになっているように思います。名曲が並んでいるのでもう少しビシッとしたカントリー的なところがあるとよかったのに 構えて聴くとぬるま湯につかっているようで・・・・・自分にとっては日曜大工でもしながらバックに流すくらいかな・・・・当時( 恐らく1960年代 )の音楽風潮だから仕方ないのかもしれませんが。

(1)Gotta Travel On は彼の1959(昭和34)年のヒット曲で彼の代表曲のようです、メロディは古謡の ” Roving Gambler ” を使っているような感じです。(2)”コロンブス監獄のブルース”に続いて ハンク・スノウの代表曲(4)I'm Moving On と 古謡といってもよい(5)Wabash Cannon Ball 他に(9)New River Train と3曲も Train song が入っているんですがどうも汽車の躍動感がないのでやさしい感じでもの足りません。(6)Gonna Lay Down My Old Guitar はデルモア・ブラザーズの曲で カントリー歌手が古いヒルビリーデュエットのデルモア兄弟を採りあげるのはちょっと珍しいかも知れません。  成功を夢見て都会に出た若者の挫折と郷愁を歌ったメル・ティリス作の(7)Detroit City は1963年のビリーのヒット曲で ビリーの方がボビー・ベアよりも古いんだと思いますが・・・・・?語りもあってまあまあかな、歌詞の内容で聴かせる曲ですからね。    そして初期の頃のウェブ・ピアスが歌った(10)I Saw Your Face In The Moon で終わります。
そんなに特徴があるというほどのカントリー歌手ではないと思うので日本ではこれからも聴かれることはない人かも知れません・・・・・せめて半分くらいはスティールギター、フィドル入りの正調カントリーでもよかったのではないかなあ

2枚目のアルバムについて・・・・・・ビリー・グラマーはやはりカントリーギタリストとしての方がずっといいように思います。
解説によりますと このレコードにはアル・デクスター作 の軽快な ”Guitar Polka ” 、パッツィ・クラインのヒット曲 ”I Fall To Pieces ” 、ハンク・ロックリンのヒット曲 ”夢の枕を ”、ストーンウォル・ジャクソンの ”A WoundTime~ ”、ビル・モンロー作の ”Kentucky Waltz ”、ロジャー・ミラーのヒット曲 ”King Of The Road ”、Western Swing の王者ボブ・ウィルスの ”Faded Love ”、そしてカントリー名曲のひとつ ” Born To Lose ” などを演奏してバラエティに富んだ構成になっています。 (5)Little Joe's Guitar と(11)Country Guitar Blues が自作のギター演奏曲となっていますが、まあ全体的にみて人間離れしたテクニックなどはありませんが 安心して聴ける Country Guitar 集・・・・・これくらいが自分にとってはちょうどいいな。 なおビリーは Gospel Guitar などのアルバムも出しているようです、彼のCDについては情報がなくてよく判りません

( Billy Grammer が亡くなったのを知って2011年2月26日に書いていた未掲載記事に書き足して今回載せました)

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