西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

本 -19- (西部劇の世界)

2008年09月23日 | 西部劇の本
西部劇の世界  岡 俊雄 編   荒地出版社   1971(昭和46)年発刊

過去の西部劇本です。岡俊雄さんら10人の方達の分担執筆で、310頁のハードカバー本。文章は上下2段になっているのでかなりのボリュームになります。以下目次
(1)西部劇の魅力
(2)西部劇の歴史
(3)西部劇ベスト・テン・・・・・映画評論家の双葉十三郎さんが「荒野の決闘」「赤い河」「黄色いリボン」「ウィンチェスター銃73」「ヴェラクルス」「真昼の決闘」「シェーン」「OK牧場の決闘」「リオ・ブラボー」「大いなる西部」の10本を挙げて各作品の見どころを述べたもの。最低限これ位は見て下さいよ・・・という指標にもなるんだと思います

(4)正統西部劇の後退<1960年以後>・・・・1961年を境にして西部劇は転換期を迎えた、特徴をひと口にいえば伝統的なテーマであったフロンティア・スピリットが次第に物語の中心部から姿を消し、その結果「西部劇の型」がなくなり無制限に多様化した・・・・ということで61作品を挙げながら述べてある。私個人は世代的にこのあたりから見始めているので興味があるところでした

(5)マカロニ・ウェスターンの登場・・・・・非情、残酷を売り物にイタリア製西部劇が大手を振って世界を駆け巡った時代(1960年代)、なぜあのような現象が突発したのか余りにも沢山の問題が含まれていそうです。発生の過程とブームの原因をできるだけ具体的に解説してみます・・・・で始まる項目、興味深い。

(6)実説 西部の英雄・銃豪・・・・・例によってアメリカ西部に勇名を馳せた御一行さま達、西部劇を面白くしてくださっている方々が善悪によらず同席なさってその行状功績(?)などを吟味されているページであります(Smile)

(7)西部の地理と歴史・・・・・本の初めにミズーリ州セントルイス以西の「標準西部劇早わかり地図」なるアメリカ地図が載せてあって各西部劇題名が舞台になった場所に書き込んであり、他に「ジェシー・ジェイムズの墓があるところ」とか、「ビリー・ザ・キッドの殺された町」、「ジェロニモの死んだ町」、はては「ゲイーリー・クーパーの故郷」なんていうのが地図に書き込んであるんですね・・・・・何とも楽しい地図だ、こんなのでアメリカの州を覚えた方がよっぽど楽しいなぁ。こうした遊び心があるのが楽しいなあ

(8)西部劇の周辺・・・・銃器、ガン・プレイ談義、インディアンと騎兵隊、西部劇と音楽など、”知っているともっと西部劇を面白く見れるよ” という予備知識群。これが案外大事です、予備知識がないと何のことか解らずに面白くなかった・・・・となってしまいます。去年の映画「ジェシー・ジェイムズの暗殺」などはそうかも知れないです
(9)西部ア・ラ・カルト・・・・これも予備知識群。酒・酒場・牢やぶり・西部の女傑・レデイファースト・西部版おしゃれページ・カウボーイの生活・自警団・北部と南部・ナイフ など西部劇を面白く見るため以外は何の得にもならない雑学なんですが・・・・・これが”面白い!”と思えるくらいになりましょう(smile)
(10)西部劇用語集
(11)西部劇俳優一覧
この本は改定3版まで出たようで人気があったのでしょうか、僕が買った初版本の表紙はピンク色だったのに先日古本屋さんで見つけたこれ(3版)は黄色。改訂版ごとに表紙を変えるなんて一種の販売戦略だったんでしょうか(おおげさか)?古本であってもここで遭ったが百年目(めったに出会わない)、この表紙違いを買ってしまったのでした(苦)・・・・・第2版はどんな色なんだろう

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