関係者列伝、その3。
コトリンゴさんちのコトリちゃん。
エンディング曲が欠けていた『マイマイ新子と千年の魔法』に歌をつけよう、と、作詞作曲兼歌唱のコトリンゴさんとはじめてお目にかかったのは、2009年7月24日。
その4日後には、一回目のデモが、早くもほぼ完成形に近い形にたどりついて届き、歌の終わり方なんかについてちょっとした注文を出して、2回目のデモは会議室で一緒に聞きながらお話しましょう、ということになりました。大筋は一発目でほぼ完成してるのだし、もし、この後何か注文することがあったとしても、それはすごく微細でデリケートな部分でしかないはずだから、そこは直接言葉を交し合った方が早いだろうなあ、と思ったからです。
7月30日がその打合せ。コトリンゴさんは少し遅れて到着しました。家を出るぎりぎりまでかかって、デモの録音をしていたので、という話でした。
じゃあ、待ちに待ったそのデモを聞いてみましょうか。
その中身は完成版とほぼ同じですから、多くは申しません。どんなものなのかは映画をご覧になって聞いてください。
ただ、ちょっと違っているところがありました。
「効果音まで入れてもらってるんですね」
「え?」
「小鳥の声が入ってる」
「あ。それ、うちの小鳥です」
自宅の、小鳥の鳥かごのある部屋にピアノもあって、録音してたのだ、と。
三吉里絵子さんがデビューするに当たって「コトリンゴ」という名になったのは、「どんな名前でデビューする?」と聞かれたとき、目の前にマッキントッシュのコンピューターと、飼っている小鳥がいたからだ、というのは有名な話ですが、まさか、その小鳥ちゃんの声をここで聞けようとは。
声だけじゃないよ、この小鳥、暴れてる。
興奮してガチャンガチャン、鳥かごを揺すぶってる。
こんな慌しいスケジュールで曲を、しかも映画にとって幸せなことに実に的確な曲を作っていただけたおかげで、エンディング曲『こどものせかい』は9月16日発売のコトリンゴさんのサード・アルバム『trick & tweet』に、ボーナストラックとして追加していただくことができました。
そうしたおかげで、今われわれは情趣ゆたかなこの歌をCDで聴くことが出来ます。
ただ、ひとつ、ときどき個人的に物足らなくなってしまうのは、小鳥の声と、暴れる音が入っていないことだったりします。
コトリンゴさんちのコトリちゃん。
エンディング曲が欠けていた『マイマイ新子と千年の魔法』に歌をつけよう、と、作詞作曲兼歌唱のコトリンゴさんとはじめてお目にかかったのは、2009年7月24日。
その4日後には、一回目のデモが、早くもほぼ完成形に近い形にたどりついて届き、歌の終わり方なんかについてちょっとした注文を出して、2回目のデモは会議室で一緒に聞きながらお話しましょう、ということになりました。大筋は一発目でほぼ完成してるのだし、もし、この後何か注文することがあったとしても、それはすごく微細でデリケートな部分でしかないはずだから、そこは直接言葉を交し合った方が早いだろうなあ、と思ったからです。
7月30日がその打合せ。コトリンゴさんは少し遅れて到着しました。家を出るぎりぎりまでかかって、デモの録音をしていたので、という話でした。
じゃあ、待ちに待ったそのデモを聞いてみましょうか。
その中身は完成版とほぼ同じですから、多くは申しません。どんなものなのかは映画をご覧になって聞いてください。
ただ、ちょっと違っているところがありました。
「効果音まで入れてもらってるんですね」
「え?」
「小鳥の声が入ってる」
「あ。それ、うちの小鳥です」
自宅の、小鳥の鳥かごのある部屋にピアノもあって、録音してたのだ、と。
三吉里絵子さんがデビューするに当たって「コトリンゴ」という名になったのは、「どんな名前でデビューする?」と聞かれたとき、目の前にマッキントッシュのコンピューターと、飼っている小鳥がいたからだ、というのは有名な話ですが、まさか、その小鳥ちゃんの声をここで聞けようとは。
声だけじゃないよ、この小鳥、暴れてる。
興奮してガチャンガチャン、鳥かごを揺すぶってる。
こんな慌しいスケジュールで曲を、しかも映画にとって幸せなことに実に的確な曲を作っていただけたおかげで、エンディング曲『こどものせかい』は9月16日発売のコトリンゴさんのサード・アルバム『trick & tweet』に、ボーナストラックとして追加していただくことができました。
そうしたおかげで、今われわれは情趣ゆたかなこの歌をCDで聴くことが出来ます。
ただ、ひとつ、ときどき個人的に物足らなくなってしまうのは、小鳥の声と、暴れる音が入っていないことだったりします。