昨日、古い親友を鮮烈に思い出した。
その頃、唯一 クラシックの話ができる友達で、お気に入りの曲を編集した120分テープに、AB面ともギッチギチにクラシックが入ってたカセットテープをいくつか貰ったことがありました。
その曲の中にモーツァルトのピアノ協奏曲20番が入っていました。
今はわかるけど、当時は誰の演奏で 誰がドコと振ってたか?なんて まったく興味はなくて、シンプルにモーツァルトの曲にハマったのでした。
入っていた20番が誰の演奏なのかも分からないまま、貰ったテープは聴きすぎて伸びた。(笑)
で、おいらはかなり成長して、指揮や演奏者で音楽というのは大分違うことを知りました。
モーツァルトのピアノ協奏曲20番を知ってる人ならわかると思うのですが、
一楽章にカデンツァが来て、その部分で曲は左右され流れも変わる。
あぁこの人は自己満の人。
技術やパワーで乗り切る人。など。
演奏者によってカデンツァはいろいろになるけども、腕の見せ所なのです。
親友に貰ったテープに入ってたモーツァルト ピアノ協奏曲20番のカデンツァは無理がなく。
天上の音楽のような二楽章を予感させるように静かに終わる。
技術を見せつけたり、パワーで曲を無視したりしない とても静かなカデンツァで、
大人になって
「あのテープの音源を探そう。」
そう 心に決めていた。
もらったテープは現在もう無くて、手がかりは自分の記憶のハーモニーだけ。
手探り捜査も早2年。
今の事務所で仕事をしながら いろんな奏者のモーツァルトピアノ協奏曲20番を聴き、毎回落胆していた。
「あぁ、今回も違ったか…」と。
そんな日々でした。
で、昨日も大した期待もなく
DGGレーベルからすっと出して、何気なくかけながら 同僚の子が残した修理をやろうと自分の作業机に戻ってすわりました。
かけてすぐに気がついた。
あれ?
テープとテンポが同じだ。。
あのテープと同じタイミングで鳴る楽器たち。
え?まさか!まさか!
もしかして!!!!
ようやく探していたモーツァルト ピアノ協奏曲20番音源が見つかりました。
ゼルキンさんピアノ・アバドさん指揮(1982年録音)
おじいちゃんゼルキンさんが近眼メガネでピアノ弾いてるジャケ。
テープが伸びて以降、久しぶりに聴けた。
この奇跡に心が弾み、親友は今どうしてるかなと想いを馳せた。
次の日にカセットテープの話を社長にしたら
「どうしてゼルキンのだってわかったの?」と聞くので
第一楽章カデンツァの話をしたら
「え?中学生から今までアレンジを音を覚えてるの?それはすごい事だよ。。。」とかなりびっくりされました。
そ、そうなの??(汗)
で、クラリネット協奏曲の方も探してる話をしたら
「1980年代の同じあたりだとしたらグラムフォンにあるよ。」というので探す。
クラリネットがR.ライトさん・小澤征爾さん指揮で一枚あって 作業しながら聞いてみたけど、一楽章のラストでクラリネット装飾音符と、ニ楽章の最初からテンポが違った。
「残念、、違いました。」と社長に言いに行くと テープは他に何が入っていたの?と社長が聞きくので 少しラインナップをあげると
「ずいぶん凝った編集のテープだねぇ。」
と言ってました。
おいらも大人になって やっとこの選曲と凝り方が尋常でないことがわかったというか、親友の本気度に気が付きました。
貰った時には分からなかった。(笑)
おいらはどうやらいつも気が付くのが遅いのです。
今はもうどこにいるかも分からない親友ですが、きっと幸せにしてると思います。
おいらに珠玉のクラシックを数々 教えてくれた事が忘れることができない宝物です。
ほんとに どうもありがとう。
いつかまた逢えたらいいね。
その頃、唯一 クラシックの話ができる友達で、お気に入りの曲を編集した120分テープに、AB面ともギッチギチにクラシックが入ってたカセットテープをいくつか貰ったことがありました。
その曲の中にモーツァルトのピアノ協奏曲20番が入っていました。
今はわかるけど、当時は誰の演奏で 誰がドコと振ってたか?なんて まったく興味はなくて、シンプルにモーツァルトの曲にハマったのでした。
入っていた20番が誰の演奏なのかも分からないまま、貰ったテープは聴きすぎて伸びた。(笑)
で、おいらはかなり成長して、指揮や演奏者で音楽というのは大分違うことを知りました。
モーツァルトのピアノ協奏曲20番を知ってる人ならわかると思うのですが、
一楽章にカデンツァが来て、その部分で曲は左右され流れも変わる。
あぁこの人は自己満の人。
技術やパワーで乗り切る人。など。
演奏者によってカデンツァはいろいろになるけども、腕の見せ所なのです。
親友に貰ったテープに入ってたモーツァルト ピアノ協奏曲20番のカデンツァは無理がなく。
天上の音楽のような二楽章を予感させるように静かに終わる。
技術を見せつけたり、パワーで曲を無視したりしない とても静かなカデンツァで、
大人になって
「あのテープの音源を探そう。」
そう 心に決めていた。
もらったテープは現在もう無くて、手がかりは自分の記憶のハーモニーだけ。
手探り捜査も早2年。
今の事務所で仕事をしながら いろんな奏者のモーツァルトピアノ協奏曲20番を聴き、毎回落胆していた。
「あぁ、今回も違ったか…」と。
そんな日々でした。
で、昨日も大した期待もなく
DGGレーベルからすっと出して、何気なくかけながら 同僚の子が残した修理をやろうと自分の作業机に戻ってすわりました。
かけてすぐに気がついた。
あれ?
テープとテンポが同じだ。。
あのテープと同じタイミングで鳴る楽器たち。
え?まさか!まさか!
もしかして!!!!
ようやく探していたモーツァルト ピアノ協奏曲20番音源が見つかりました。
ゼルキンさんピアノ・アバドさん指揮(1982年録音)
おじいちゃんゼルキンさんが近眼メガネでピアノ弾いてるジャケ。
テープが伸びて以降、久しぶりに聴けた。
この奇跡に心が弾み、親友は今どうしてるかなと想いを馳せた。
次の日にカセットテープの話を社長にしたら
「どうしてゼルキンのだってわかったの?」と聞くので
第一楽章カデンツァの話をしたら
「え?中学生から今までアレンジを音を覚えてるの?それはすごい事だよ。。。」とかなりびっくりされました。
そ、そうなの??(汗)
で、クラリネット協奏曲の方も探してる話をしたら
「1980年代の同じあたりだとしたらグラムフォンにあるよ。」というので探す。
クラリネットがR.ライトさん・小澤征爾さん指揮で一枚あって 作業しながら聞いてみたけど、一楽章のラストでクラリネット装飾音符と、ニ楽章の最初からテンポが違った。
「残念、、違いました。」と社長に言いに行くと テープは他に何が入っていたの?と社長が聞きくので 少しラインナップをあげると
「ずいぶん凝った編集のテープだねぇ。」
と言ってました。
おいらも大人になって やっとこの選曲と凝り方が尋常でないことがわかったというか、親友の本気度に気が付きました。
貰った時には分からなかった。(笑)
おいらはどうやらいつも気が付くのが遅いのです。
今はもうどこにいるかも分からない親友ですが、きっと幸せにしてると思います。
おいらに珠玉のクラシックを数々 教えてくれた事が忘れることができない宝物です。
ほんとに どうもありがとう。
いつかまた逢えたらいいね。