観賞桃

日本で見られる観賞桃(2017年ー80品種前後)を、写真付きで紹介します。

一歳桃の文献 - 明治時代 『植物学雑誌』

2019-01-09 13:23:58 | 一歳桃
 1908(明治41)年7月、『THE BOTANICAL MAGAZINE』(22巻258号)に、「一歳桃」が載っています。

該当箇所を、次に引用します。



     forma praematura Makino

     Shrubby, many branched. Flowers appear from the second

    year after the seedling.

     Nom. Jap. Issai-to, Issai-momo.

     Hab. Japan.

     A garden form. Rare.

       (注)このブログは、細かい設定が出来ません。赤色の箇所は、間違っています。正しくは、原文を必ず参照してください。・・・中嶋より 



 牧野富太郎が、学名の「品種 forma」として、「一歳桃」を発表しました。

この「品種」のラテン語は、早すぎる という意味です。

発芽から花が咲くまでの年数が、普通の桃より早い事に由来しています。

 牧野氏は、1862(文久2)年に、土佐国高岡郡佐川村で生まれました。

12歳の春(明治6年)、『重訂本草綱目啓蒙』を手にしています。

この愛読書に、「一歳桃」が記載されており、それが下地となり、上に示した文が出来上がっています。

 「一歳桃」は、日本産で珍種でもあると述べています。


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