観賞桃

日本で見られる観賞桃(2017年ー80品種前後)を、写真付きで紹介します。

一歳桃の文献 ー 江戸時代⑥ 『本草綱目啓蒙』

2018-12-31 07:45:54 | 一歳桃
 『本草綱目啓蒙』は、小野蘭山が述べた事を、孫の小野職孝と門人の岡邨春益が記録したものです。

1803(享和3)年に、刊行されました。

「一歳桃」の記述部分は、巻之二十五(果部)に見られます。



      桃

   子生ヨリ三年シテ 花實アルハ 尋常ノ桃ナリ

   土州 紀州ニハ 一歳桃アリ

   子生ノ年 花ヲ開キ 翌年ヨリ 實ヲ結ブ

   其枝 叢生シテ 喬木トナラズ

   凡ソ 桃ハ 春花サキ 實秋熟ス



 これまで、四国に「一歳桃」が存在していましたが、そこが土州(土佐国 今の高知県)だと分かりました。

また、国立国会図書館本(特1-109)には書き込みがあり、薩州(今の鹿児島県)の名が見られました。

それでも、「一歳桃」が日本にはたった3か所しかなく(この本では)、当時でも大変珍しい品種でした。

 さて、小野蘭山が見た「一歳桃」は、喬木ではなく、枝は叢生していました。

 蛇足ですが、同じページに「桃栗三年柹八年」の諺を目にしました。

 
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