観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメがひらひら

2020-11-11 20:41:17 | 冬の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間 8時30分 潮位 71cm

今日の満潮時間15時07分 潮位222cm

 

今日も晴れました。

午前中は、港区内の小学生(約80名)が野鳥観察館と稲永ビジターセンターに来館し、藤前干潟の学習をしていました。

野鳥観察館で一番よく観察できたのはミサゴ。

捕らえた魚を食べていたり、川にダイブしたりする姿を観察できました。

野鳥観察が楽しかったと言ってくれる児童さんもいました。

住んでいる場所から近い場所にあるので、また来館してくれると良いと思います。

ちなみに、明日も港区の小学校の来館が予定されています。

地元の小学校に来てもらえるのは特に嬉しいことです。

 

干潟には、今日は1,000羽を超えるハマシギが飛来。

キラキラと飛ぶ姿も見られました。

また、ズグロカモメが少しずつ増えてきて、今日は6羽を確認。

独特のひらひらとした飛び方で、干潟の上を行ったり来たりと群れで飛んでいました。

飛びながらヤマトオサガニを狙っていたのでしょう。

 

今日の夕焼けは雲がほとんどなく、グラデーションと鈴鹿山脈の山並みがきれいに見えました。

明日も良いお天気になりそうです。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ142、カワウ28、ダイサギ3、コサギ1、アオサギ13、マガモ39、カルガモ30、コガモ35、ヒドリガモ169、オナガガモ92、スズガモ151、ミサゴ13、トビ2、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ12、ダイゼン34、ハマシギ1,135、セグロカモメ7、ウミネコ13、ズグロカモメ6

 

明日の干潮時間 9時28分 潮位 63cm

明日の満潮時間15時48分 潮位236cm

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ゴカイを求めて

2020-11-10 20:14:57 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間 7時19分 潮位 79cm

今日の満潮時間14時16分 潮位207cm

 

いよいよ名古屋も寒くなってきました。

こんなご時世です。体調にはみなさん、お気をつけください。

 

午前中は青空が広がりましたが、風が強く吹いており、ミサゴが庄内川の護岸近くまで流されながら狩りをしていました。

今日の干潮時間は朝の7時過ぎ。

開館した頃には、満ち潮で干潟が次第に狭くなってきていましたが、干潟ではハマシギが群れで餌を探していました。

干潟をとにかくくちばしでつつきます。寒い中、たくましく生きるハマシギたちです。

潮が満ちてきていたので、1羽、また1羽と、干潟が残っている方へ移動。

こちらでも水際から干潟へと移動するハマシギが。

あちこちで、ゴカイをみつけたハマシギが見られました。

ゴカイを他のハマシギに横取りされないように、ゴカイを捕らえた瞬間に走るハマシギもいました。

 

アオアシシギも観察できました。

(※ハマシギとアオアシシギの写真は来館者の方に提供いただきました。)

 

明日の干潮時間 8時30分 潮位 71cm

明日の満潮時間15時07分 潮位222cm

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工事が始まりました。

2020-11-07 23:22:57 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間10時11分 潮位202cm

今日の干潮時間15時24分 潮位141cm

 

今日は、薄曇りの天気から、次第に雨が降り出しました。

干潟には、約1,000羽のハマシギが飛来。

雨の中でも忙しそうに餌を食べていました。

また、午後には何度も野鳥観察館の目の前と松林の間をハイタカが行ったり来たりするのが見られました。

恐らくは、捕らえた獲物がその辺りにまだあったのではないかと思われます。

そう言えば、午前中、ドバトの羽が観察館の入り口前付近に数枚散っていたなと思い出し、屋上を確認してみたところ、たくさんのドバトの羽が。

ここで捕らえたドバトを食べていたのかもしれません。

 

さて、10月23日の日記でお知らせしたとおり、庄内川左岸の小段(高水敷)の通行止めが延長されました(↓の赤い矢印区間)。

このように↓通行止めになっています。

そして、この赤色矢印部分も堤防の液状化を防ぐ工事が始まりました。

土盛りをするためにヨシが刈られ始めています。

この庄内川左岸の堤防の前に広がる干潟は、藤前干潟で最も野鳥が集まる場所。

特に干潟を代表するシギ・チドリにとって重要な場所であると認識しています。

このことから、以前からこの場所のヨシ原や干潟の保全に関しては、協議会の場で話し合いがされてきました。

数年前に同じ場所で堤防強化の工事があった際も、協議会から国土交通省庄内川河川事務所に工事後のヨシ原の回復についてお願いをしました。

その結果、ヨシ原のモニタリングをしてもらったり、庄内川河川事務所や協議会でヨシ原の人の立ち入りを減らすための看板が立てられました。

この工事から数年が経ち、ヨシが無事回復してきましたし、変わらず、この場所はやはり藤前干潟で最も野鳥が集まる場所となっています。

 

このような中、また、この場所で工事が行われるということで、国土交通省庄内川河川事務所には、環境に対する配慮をお願いしているところです。

11月4日に藤前干潟協議会という藤前干潟に関わる行政、市民団体、大学などが集まる話し合いの場では、庄内川河川事務所から工事に関する説明がありました。

この中で、ヨシを刈る範囲(土盛りをする範囲)を必要最低限にすることを検討したとのお話がありました。

さらに、工事後のヨシ原のモニタリングも検討しているそうです。

ただ、今回の工事はまだ工期が決まっておらず、来年度までかかる可能性があるとのこと。

シギ・チドリの渡りの時期である春にも、ボーリングや砂杭を打つ作業が行われる可能性があるとのことで、渡りのピークは何とか工事の実施を避けてもらえないかと、協議会の中で要望をしているところです。

今後、この場所を引き続き見守って行くとともに、工事後のヨシ原回復、人の立ち入りに対しても今後の協議会で話し合えたら良いと思っています。

 

現場にある工事の案内↓。

小段(高水敷)に降りられないようになっています↓。

以前より工事をしているすぐ上流の堤防はこのような様子です↓。

この上流で行われている、このボーリングや砂杭を打つ作業が、今後、下流でも行われます。

ちなみに、堤防の裏側(川側ではない方)でも、同様の工事が行われています。

稲永公園のすぐ北側にある神社(神明社)では、その準備として、木が切られていました。

 

今後、工事の進捗に伴って、通行止め箇所がさらに増えたりするそうです。

具体的には、永徳スリップ(堤防が始まるところ)から上の小段は立ち入りできなくなります。

堤防の上の歩道は歩けますので、バードウォッチングや散歩はしていただけますが、幅が広くありませんので、バードウォッチングの際は他の歩行者や車にはお気をつけください。

また、何か情報があれば、このブログでもお伝えしていきたいと思っています。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ181、カワウ4,745、ダイサギ4、コサギ11、アオサギ34、マガモ58、カルガモ7、コガモ55、オカヨシガモ3、ヒドリガモ53、オナガガモ244、ハシビロガモ12、ホシハジロ5、キンクロハジロ49、スズガモ248、ミサゴ26、ハイタカ1、シロチドリ28、ダイゼン34、トウネン1、ハマシギ954、オバシギ1、アオアシシギ4、イソシギ2、オオソリハシシギ1、セグロカモメ5、ウミネコ10、ズグロカモメ3

 

明日の満潮時間11時25分 潮位194cm

明日の干潮時間17時03分 潮位149cm

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久しぶりに干潟へ

2020-11-06 23:49:57 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時17分 潮位214cm

今日の干潮時間14時36分 潮位129cm

 

稲永公園の木々の紅葉が徐々に進んでいます。

イチョウ、ケヤキ、ナンキンハゼ、プラタナス、サクラなどの木々の葉が赤や黄色、茶色に色づいていくのを見るのは秋の楽しみです。

今日の公園では、名古屋市内の高校の球技大会が開かれており、多くの高校生の声でとても賑やかでした。

しかし、鳥たちの声もよく聞こえました。

野鳥観察館のアジサイにとまったジョウビタキ(雌)↓。

稲永ビジターセンターの前でも発見。どうも、周辺では2羽のジョウビタキの雌が縄張り争いをしているようです。

落ち葉の中を探っていたツグミ↓。個人的には、今季初めてツグミを見ることができました。冬到来を実感です。

 

ここ最近、干潟を見に行くことがなかなかできませんでしたが、今日は久しぶりに干潟まで足をのばすことができました。

干潟には、まずはハマシギ、ダイゼンの群れを観察できました。

カモたちも餌を探していました。

このような穏やかな風景を楽しんでいたところ、急にハマシギやカモが飛びました。

オオタカが向かってきていました。

狩りに失敗したオオタカは、そのまま北へ去っていきました。

その後、再び餌を探し始めたシギたち。

オオソリハシシギもクチバシを泥の中に突っ込みながら、歩き始めました。

ハマシギが休む中には、ハジロコチドリ1羽も発見。オレンジ色の足がキレイです。

 

最後は今日の夕焼け。雲が多かったです。明日は天気が崩れるそうですね。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ106、カワウ3,175、ダイサギ5、コサギ1、アオサギ26、マガモ43、カルガモ7、オナガガモ196、コガモ103、ヒドリガモ35、ホシハジロ10、キンクロハジロ10、スズガモ402、ミサゴ21、オオタカ1、ハジロコチドリ1、シロチドリ11、ダイゼン27、ハマシギ883、オバシギ1、イソシギ1、オオソリハシシギ3、セグロカモメ6、ウミネコ32、ズグロカモメ1、ユリカモメ1

メジロ、ウグイス、スズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、カワラヒワ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、キジバト、ハシボソガラス、ジョウビタキ、ムクドリ、モズ など

 

明日の満潮時間10時11分 潮位202cm

明日の干潮時間15時24分 潮位141cm

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メイカーズピアで展示をしてきました。

2020-11-05 23:51:55 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時34分 潮位226cm

今日の干潮時間14時01分 潮位117cm

 

今日の午前中は、名古屋港の金城埠頭にあるメイカーズピア(レゴランドのお隣)のMPギャラリーへ、藤前干潟の展示作業に行ってきました。

今年は夏にもメイカーズピアで展示をすることができたのですが、11月には藤前干潟の日(11月18日)があるということで、この時期に2回目の展示をさせていただくことができました。

 

稲永ビジターセンターのスタッフや、藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局である名古屋市環境局の職員と一緒に作業。

今回の展示は、年末の12月24日まで行います。近くにお寄りの際は、ぜひMPギャラリーにも足を運んでいただけると嬉しいです。

実は、前回行った夏の展示の際は新型コロナウイルスの影響で、メイカーズピアにもお隣のレゴランドにもあまり人の姿がありませんでした。

しかし、今日は平日にも関わらず、多くの子供連れの家族がレゴランドに向かってメイカーズピア内を歩いていました。

GO TOトラベルの効果もあり、お客さんが戻ってきているそうです。

 

展示作業から戻ってきて、午後からは高病原性鳥インフルエンザに関する研修に参加しました。

ガンカモ類の飛来シーズンとなるこれからの季節は、ガンカモのバードウォッチングが楽しい季節であるのですが、

一方で養鶏などの家禽にとって脅威となる鳥インフルエンザを運ぶガンカモ類などの野鳥の動向などを注視する時期でもあります。

今日は、環境省、愛知県、名古屋市の職員さんが集まって、鳥インフルエンザの対応や調査方法などについて確認をしました。

普通の生活をしている中で、人に鳥インフルエンザがうつる可能性はほぼないということですので、むやみに恐れる必要はありません。

ぜひ、今年も、ガンカモなどの野鳥観察を楽しめると良いと思っています。

だだ、報道されているとおり、今季は早くも国内で高病原性鳥インフルエンザが野鳥の糞から検出されただけでなく、昨日から今日にかけて養鶏場での発生も確認されました。

これにより、高病原性鳥インフルエンザの国内の監視体制は最高レベルである「3」となりました。

ここ数年は発生が少なかったので、今年もそうであるよう願っていましたが、シーズンが始まって早々のこの状況に少々驚いています。

養鶏、養鶉などのためにも、これ以上の広がりがないよう願います。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ151、カワウ4,170、ダイサギ11、コサギ3、アオサギ43、マガモ45、カルガモ17、コガモ223、オカヨシガモ3、オナガガモ267、ハシビロガモ1、ホシハジロ4、キンクロハジロ6、スズガモ343、ミサゴ27、トビ2、ハヤブサ1(♀)、シロチドリ15、ダイゼン41、ハマシギ860、オバシギ1、イソシギ2、オオソリハシシギ1、セグロカモメ11、ウミネコ36、ズグロカモメ1

 

 

明日の満潮時間 9時17分 潮位214cm

明日の干潮時間14時36分 潮位129cm

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